天才棋士と称えられながら、紆余曲折を経て5年前に肝硬変で余命1年を宣告された林葉直子。1年間に及ぶうつ闘病から将棋界に復帰した先崎学九段。
幼き日に親元を離れて3年間、米長邦雄永世棋聖の内弟子時代をともに過ごした2人が11月18日、週刊ポスト特集「盤上の思い出話」で波欄万丈の人生を語り合い、将棋盤を挟んで対峙した。
林葉の先手「66歩」で始まった40年ぶりの対局。序盤は林葉の勝負勘が戻らず先崎優勢で進むも、最善手を繰り出す林葉が巻き返すという戦いに。1時間30分、142手に及んだ熱戦は、最後は先崎が貫録を見せ勝利した。
栄光と苦難の道を辿った“神童”が、互いにしかわかりえない絆を感じながら指した注目の一局をご覧ください。