芸能

ビートたけし「いっそ公立校は職業訓練校にしたらどうか」

最新刊『芸人と影』が話題のビートたけし氏

最新刊『芸人と影』が話題のビートたけし

 今年10月に報じられた、神戸市立東須磨小学校で起きた教師間の「イジメ問題」。子供たちに教えを説く立場にある教師たちの不祥事だけに、世間に大きな衝撃を与えた。新刊『芸人と影』を上梓したビートたけしは、現代の学校をとりまく問題の原因は「義務教育にある」と指摘する。

 * * *

 とうとうここまで「レベルが下がっちまったか」と呆れちまったね。神戸市の公立中学校で起こった「教師イジメ」の問題だよ。30~40代の先輩教師4人が、後輩の20代教師たちに日常的に嫌がらせをしていて、その内容がヒドすぎたんで「悪魔の職員室」なんて呼ばれたんだよな。

 セクハラやパワハラは当たり前で、激辛カレーを無理やり食わせて笑い物にしたり、新車を踏みつけたりサンザンやらかしてたらしい。週刊誌じゃ、男と女の後輩たちに「性行為をしろ」「証拠の写真を送れ」って強要したなんてトンデモない話まで出てきた。よくもまァ、ここまでタチの悪い嫌がらせを考えつくもんだよ。

 こんなヤツラが「先生」と呼ばれて、ガキに偉そうなことを言ってたなんて世も末だよ。

 バカなガキがそのまま大人、それも教師になっちまったんだからさ。これまでオイラは、子供たちの間でのイジメについてサンザン意見を言ってきた。

 まず「イジメ」という言葉がおかしい。殴る蹴る、カネを巻き上げるなんてのは「犯罪」だ。イジメなんて言葉で誤魔化さないで、ハッキリ暴行罪、恐喝罪、脅迫罪って本当の「罪名」で呼ばなきゃダメなんだよ。

 だから今回も「教師イジメ」なんてマイルドな言い方はしちゃいけない。今回の件は紛れもなく、「教師間の犯罪」だ。「反面教師」なんていうけど、この教師たちは文字通りのそれだ。ガキどものイジメよりもよっぽど陰湿でタチが悪いよ。ウラでそんなことをやっておいて、どのツラ下げて子供たちに「みんなで仲良く」なんて指導するのかって話でさ。

 今回の“犯罪”について、同情の余地はまるでないけど、教師にロクな人材が集まらないのは「時代」によるところも大きいだろう。この頃の教師は、きっと自分の仕事にプライドを持てなくなっているんだろうね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

およそ揉め事を起こしそうにない普通の人たちがカスハラの主役になっている(写真提供/イメージマート)
《”店員なんて赤の他人”的な行為が横行》条例施行から2か月、減らないカスハラの実態 都内のコンビニ店員が告白「現役世代のサラリーマンが…」品出し中に激突、年齢確認にブチ切れ、箸に”要らねえよ”
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン