近隣に住む30代男性は「すごい音がしたんだけど、交通事故かと思った」そうで、最初はまったく気にしなかったと証言する。
「すぐ表が騒がしくなってね。まさかと思って行ったら人が倒れていた。110番か119番なんか分からず動揺したけど、正直、関わり合いになりたくない。写真を撮ろうとも思わなかった。ヤクザに見られたら大変なことになる」
◆警察官にも銃を構えた
が、暴力団のネットワークではすぐさま遺体写真が流出した。血だまりの中で横たわる古川総裁はジーンズに濃い色のセーターらしいラフな格好で、焼き肉店が入居する白いタイルが貼られた雑居ビル前の路上に仰向けで倒れていた。ヒットマンは軽自動車に乗って現場を訪れ、店内で男性と談笑していた古川総裁を表に呼び出し、至近距離から自動小銃をぶっ放し、車で逃走した。
約1時間後、京都府警のパトカーが不審車を発見した。現場から約40キロ離れた京都南インターチェンジ近くの路上を、目撃証言のナンバーと合致した軽自動車が走っていたのだ。
「職務質問をしようとしたところ、男は警官に回転式の拳銃を構えたらしい。警察官が身体を躱(かわ)すと車から今度は自動小銃を手にして出てきた。警官の説得に応じて武器を捨て、現行犯逮捕されましたが、所持していた2つの銃だけでなく、かなりの銃弾を持っていた」(全国紙記者)
男が路上に放棄した自動小銃や拳銃の写真も流出し、テレビでも取り上げられた。現場検証の写真であり、京都府警しか撮影できないものだ。府警では犯人捜しが始まっているだろう。