芸能

ビートたけし 引きこもり対策には「1人部屋禁止法案」

最新刊『芸人と影』が話題のビートたけし氏

最新刊『芸人と影』が話題のビートたけし

 大阪市に住む小6少女が行方不明になった事件では、容疑者が「長く引きこもり状態だった」と報じられた。最近は引きこもっていた人物が事件を起こす例が相次いでいるが、新刊『芸人と影』を上梓したビートたけしは、親が子供に与える「1人部屋」が問題を助長していると指摘する。

 * * *

 最近、ニュースになることが多いのが「引きこもり」が関わる事件だ。川崎の20人殺傷事件もそうだし、それを見て元農水事務次官が自分の息子を殺しちまったって事件もあった。農水次官を務めたような超エリートが引きこもりの息子の暴力に怯えてたっていうんだけどさ。  

 報道によると、元農水次官の件じゃ、自宅の部屋とは別にウン億円もする別宅を息子に与えてたらしいね。まァ、そこまでじゃなくても、いまどきの親は子供を甘やかし過ぎてるよ。そもそも、どこの家も子供に当たり前のように「1人部屋」を与えてるのが間違いなんじゃないか。  

 ニッポン人はみんな「子供に1人部屋を与えてやりたい」って広い家を買おうとするけど、実はそれが「不幸の始まり」かもしれないぜ。だいたいオイラがガキの頃は1人部屋なんてあり得なかったよ。ただでさえ家が狭いうえに、オイラは末っ子だったんで、家の中に自由なんてカケラもなかったんでさ。

 なんせ8畳間に家族全員が詰め込まれてるんで、どこにいても親の目が届いちゃう。センズリどころか、エロ本を隠す場所すらなかったんでね。引きこもりたくても、引きこもれない状況だったわけだ。

 最近は自分の部屋にこもって、ネットで顔も知らないヤツラとばっかり話してるんだろ? それで部屋の前まで親がメシ運んできちまうから、安心して引きこもりになっちまう。オイラは悪さをすればメシも食わせてもらえなかったし、家の中でそういう当たり前のコミュニケーションがあったんだよな。

 狭い家じゃ何もできないから、自然と意識も外に向くんだよ。「友達と野球をやろう」とかさ。マジメなオイラの兄貴(北野大)だって、しょっちゅう外に出てたぜ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト