〈あなたの頭皮タイプは 脂性肌〉
これは、本稿を担当した30代男性編集者が「頭皮タイプチェック」をした結果である。続いて、こんなコメントが出てきた。
〈皮脂の過剰分泌により、頭皮に余分な皮脂が多い状態です。毛穴に皮脂が詰まり、ベタついたフケなどの症状や炎症が起こる事が考えられます〉
このコメントに、ドキッとする人は少なくないのではないか──。
男性向けのスカルプシャンプーで10年連続売り上げ日本一となっている『スカルプD』(富士経済「化粧品マーケティング要覧2019 No.2」メンズシャンプー・リンス(2009年~2018年)より)。同製品を製造販売するアンファー社のサイトにある頭皮タイプチェックは、多くの人が試しているという。それだけ頭皮の状態が気になっている人が多いということだ。
実際、同社が男性500人に行った調査(2016年)では、自分の「髪の力強さ」に対して「全く満足していない」「あまり満足していない」と答えた人が28.2%もいた。
髪についての研究が進む昨今では、ネットや雑誌などで発毛剤や育毛剤についての情報があふれている。しかし、実は「発毛剤・育毛剤の前に頭皮を洗うことが重要」だというのはあまり知られていない。
シャンプーと言えば一般的には、頭をシャワーで濡らす→シャンプーを適量とる→指でワシャワシャ→すすぐ、といった手順くらいしか思いつかないが、頭皮環境を清浄に保つには6つのステップに沿って「頭皮を洗う」のが大切だという。アンファーの広報担当・北島尭氏が、こう語る。
「健康な頭皮を維持するには、頭皮環境を清浄に保つことです。余分な皮脂汚れがついていると、発毛剤や育毛剤の浸透を妨げる可能性があります。発毛剤・育毛剤の前にまず『頭皮を洗う』ことをおすすめします」
スカルプDシャンプーは、高い洗浄性とバリア機能の維持を両立させた洗浄成分、人の皮脂と同じ成分(イソパルミチン酸)を含んでいることから、頭皮のうるおいを保ちながら余分な汚れを落としてくれるという。2019年に行われた商品リニューアルにより、こうした頭皮と髪をケアする成分は7種配合(※注1)されるようになった。
「リニューアルでは、頭皮環境を整える『豆乳発酵液』に含まれるイソフラボン濃度もそれまでの1.8倍(※注2)となったほか、ハリ・コシを出す成分も5種類から6種類(※注3)に増えました。髪にハリ・コシがあると、ボリューム感のある印象になります」(同前)
余分な皮脂汚れは落としつつ、頭皮に必要なうるおいは保ち、そしてハリ・コシをアップする──そんなスカルプD(販売名:薬用スカルプOシャンプーNK14)だが、どんなふうに洗うのがいいのだろうか。以下、6つのステップにわけて紹介しよう。
●ステップ1 濡らす前に髪のもつれをとる
髪と頭皮を濡らす前に側頭部に手のひらを当て、手で頭皮を包み込むように、頭皮全体を1~3分程度マッサージする。その後、手ぐしかブラシで毛先のもつれをほぐす。
●ステップ2 頭皮と髪をよくすすぐ
シャンプーの前段階として、シャワーを当てながら指の腹で髪と頭皮を洗い流す。髪に付いたホコリや頭皮の汚れが落ちる。
●ステップ3 シャンプーをよく泡立て、髪を包み込むように付けていく
シャンプーを1~2回プッシュして手のひらに取り、後頭部に付け、側頭部へと泡立てていく。順番としては、襟足から耳の下(後頭部の下部)にかけて→後頭部や耳の裏→側頭部やもみあげ→頭頂部→前頭部→前髪と洗っていく。
●ステップ4 すすぎは念入りに
一度すすぐ。そして2度目のシャンプーへ移る。
●ステップ5 2度目は頭皮をマッサージ洗い
もう一度、ステップ3と同じように髪と頭皮にシャンプーを広げる。ただし、2度目は頭皮を洗うように意識。マッサージをしながら少しずつ指の位置をずらして頭皮全体を洗う。爪を立てると頭皮を傷つける恐れがあるため、指の腹でマッサージしたほうがよい。シャンプーの量は1回目の半分が目安だという。
●ステップ6 時間をかけ丁寧にすすぐ
シャンプーと同様に下から上へ、髪の根元に指を潜り込ませるようにして、毛の流れに逆らうように流す。上から流すだけでは髪の表面の泡だけが流れ、頭皮に届かないため、髪と頭皮を指で広げて手のひらにお湯を溜めるようにすすぐのが大切だという。
以上が6つのステップだ。
「髪の毛のボリュームが気になる人は頭皮が固くなっていることがあり、柔らかくすることが大切になります。そのためにステップ5のように指の腹を使ってマッサージしながら、血行を良くしていきましょう。発毛剤や育毛剤を使う場合には、ステップ6の後にタオルを使って軽く乾かしてから使用するのがおすすめです」(北島氏)
スカルプDには頭皮に合わせて「超脂性肌用」「脂性肌用」「乾燥肌用」の3種類がある。冒頭の頭皮タイプチェックでは、簡単な質問に答えるだけで頭皮のタイプがわかり、3種類の中から向いている製品がわかる。
頭皮タイプに合わせてシャンプーを選び、「発毛剤・育毛剤の前に、頭皮を洗う」。髪が気になる人は、ぜひ6つのステップを意識して健康な頭皮を手に入れてほしい。
※注1/オウバクエキス 、ゲットウ葉エキス、メリッサエキス、カッコンエキス、豆乳発酵液、クロレラエキス、セイヨウニワトコエキス(すべて湿潤剤)
※注2/当社従来品(薬用スカルプOシャンプーNK13)との比較
※注3/加水分解シルク液、グリセリルN-(2メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体、加水分解ケラチン液、ヒドロキシプロピルキトサン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン(すべて湿潤剤)、ヤシ油脂肪酸加水分解ケラチンカリウム液(洗浄剤)