「誕生日会見というのは、質問を通して国民に直接、お気持ちを伝えられる意味合いが強い。しかし今回、秋篠宮さまが話された眞子さまの結婚に関する言葉は、眞子さま本人に話しかけられているように感じられました。ご家族なのに、どこかよそよそしい感じも…」(宮内庁関係者)
11月30日、秋篠宮さまが54才の誕生日を迎えられた。先立って行われた記者会見では、「即位の礼と大嘗祭に臨まれたご感想」や「長女の眞子さま(28才)と小室圭さん(28才)のご結婚について」の質問に答えられた。
「例年どおり、手元に原稿を持たない“フリートーク”状態の会見でした。原稿がないために受けた質問について何度か聞き返して確認され、大嘗祭のご感想では『平成の時は隣に陛下がおられたので、所作がわからなければ隣を見ていればよかった』といった冗談を交えられるなど、和やかな雰囲気作りをされているように感じました」(前出・宮内庁関係者)
ただ、眞子さまの結婚について質問がおよぶと、会場に緊張が走ったという。
質問は、昨年2月に結婚行事が延期されてから、来年2月で2年が経つが、結婚の見通しはどうかというもの。質問を受けた秋篠宮さまは、考えを巡らせるように沈黙やまばたきを繰り返され、慎重に言葉を選ばれながら次のように回答された。
《結婚の見通し、これについては私が昨年お話ししたことと変わっておりません。(中略)昨年の2月に今の気持ちというのを発表しているわけですので、何らかのことは発表する必要があると私は思っております》
秋篠宮さまは昨年の誕生日会見で、眞子さまと小室さんの結婚について「(現状では)納采の儀は行えない」とお気持ちを述べられた。ご結婚行事が延期されてから2年が経とうとしている今も、そのお気持ちは変わっていないと説明されたことになる。
「当日、赤坂御用地(東京・元赤坂)にある赤坂東邸の会見会場に入られた秋篠宮さまは、記者を何度も見渡すなど、落ち着かない様子を見せられていたそうです。ご自身の発言がどう受け止められるのか不安な部分があったのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
会見では、皇太子待遇の「皇嗣」となられた責任感と自覚を述べられた。皇位継承順位第1位という立場の重責を、ひしひしとお感じになられていることが伝わってきた一方で、長女の結婚については、《(眞子さまと)結婚のことについては話をする機会はありません》と、どこか突き放したような言い方をされた。
「眞子さまは成人されておりますし、“自分で判断すること”を促されているのだと思います。しかし、機運が高まっている女性宮家創設にも大きく関係することであり、ご結婚には税金が原資である1億円を超える一時金が支払われます。当主として、皇嗣ご一家のことにリーダーシップをとって向き合われているのか、国民に説明する責任を果たされたのかどうかは、疑問が残ります」(別の皇室ジャーナリスト)
※女性セブン2019年12月19日号