ライフ

「年末ジャンボミニ」 本当にジャンボより当たりやすいのか

「年末ジャンボ宝くじ」の売り場(時事通信フォト)

「年末ジャンボ宝くじ」の売り場(時事通信フォト)

 今年も冬のボーナスで年末ジャンボ宝くじを購入し、一攫千金を狙っている人は多いだろう。宝くじファンならばよく知っていることだが、販売されている宝くじには、「年末ジャンボ」のほかに、「年末ジャンボミニ」がある。2つの宝くじで、当せん金や当せん確率はどう違うのか。そして、どう買いわけたらいいのか──。具体例をもとに、ニッセイ基礎研究所主席研究員の篠原拓也氏が紹介する。

 * * *
 年末の風物詩の1つとして、年末ジャンボ宝くじはすっかり定着している。人気の秘密は、1等の当せん金が他のジャンボ宝くじよりも高額である点に加えて、「今年最後の運だめし!」というキャッチフレーズが師走の人々の心理にうまく刺さっている点にあるのかもしれない。

 よく知られたことではあるが、年末ジャンボ宝くじには、「年末ジャンボ」と「年末ジャンボミニ」の2つがある。「1等前後賞あわせて10億円」のうたい文句で販売されるのは、年末ジャンボ。これに対して、年末ジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞あわせて5000万円にとどまる。その代わり、2等以下の当せん本数がジャンボより多い。

 それでは、実際にどれくらい当せん本数が多いのか。2つの宝くじの中身を比べてみよう。

 まず、宝くじの仕組みを簡単にみておく。どちらの宝くじも、1枚300円で買える。くじに印刷されている番号は100000~199999の10万通りで、これが1つの組となる。

 年末ジャンボは、01組~200組までの2000万枚が1ユニットとなる。この1ユニットの中から、当せん金額7億円の1等が1枚当せんする仕組みだ。1等のほかにも、1等の前後賞、1等の組違い賞、2等、3等、4等、5等、6等、7等、年末ラッキー賞がある。

 一方、年末ジャンボミニは、01組~100組までの1000万枚が1ユニットとなる。この1ユニットの中から、当せん金額3000万円の1等が4枚当せんする仕組みだ。そして、そのほかに、1等の前後賞、2等、3等、4等、5等、6等がある。年末ジャンボミニには、1等の組違い賞、7等、年末ラッキー賞はない。

 こうしてみると、年末ジャンボミニは、年末ジャンボに比べて1等の当せん金がかなり小さく、当せんする賞の種類も限られており、なんだか魅力が乏しいように見えるかもしれない。

 そこで、2つの宝くじを別掲の表にまとめて比較してみた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン