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ダルビッシュ有の「YouTuber適性」を高いと判断する理由

YouTuber適性が高いダルビッシュ有(イラスト/ヨシムラヒロム)

YouTuber適性が高いダルビッシュ有(イラスト/ヨシムラヒロム)

 MLBシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有が、本格YouTuberデビューをしてから1ヶ月が過ぎた。YouTubeチャンネルそのものは2年前から開設されていたが、2019年オフシーズンに入ってから更新間隔が短くなった。10月末に「ゲーミングPC買う」と料理動画を1本ずつアップロードして以降、カメラの前で一人語りをする典型的なYouTuberスタイルの動画を中心に、次々と新作が公開されている。みずからをダルビッシュ世代だというイラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、ときに“ひとり「しくじり先生」”を展開するメジャーリーガー・ダルビッシュ有のYouTuber適性について考えた。

 * * *
 何気ない会話の中で「何年生まれ?」と聞かれた経験は誰にでもある。そんな時、僕は「1986年生まれの33歳です」と言ったのち「ダルビッシュ世代です」と付け加える。そして、このフレーズを言うたびに自分とダルビッシュが生きてきた33年間の月日について考える。同じ年月なのに濃さが全然違うな、と。

 先月、同学年のダルビッシュがYouTuberデビューを果たした。世間には驚いた人もいたらしいが、ツイッターでのダルビッシュを知っている人からすれば必然の流れだといえる。ツイッターにアカウントを持つプロ野球選手は多いが、ダルビッシュほど熱心にツイートしている人はいない。様々な事柄を発信するダルビッシュだが、他と比べて圧倒的とも言えるのが一般人と絡む回数だ。トレーニングをめぐって論争することもあれば、多様性のあり方について共に考えることも……。

 ダルビッシュのツイートから読み取れるのは「野球選手ではなく人間としてのダルビッシュを知って欲しい」なんて想い。よって、ツイッター以上に想いが届きやすいYouTubeへの進出は時間の問題だった。

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