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意外と手間いらずの魚焼きグリル、片栗粉を使うと掃除が楽に

酢で食材がくっつきにくくなる(イラスト/尾代ゆうこ)

 魚焼きグリルなんて、できれば使いたくない。そう思っていませんか? 「一度使うとギトギト油が取りづらく、形も複雑で洗いにくい」という声に、「それは偏見! 魚焼きグリルは、手入れも簡単な“万能調理器具”です」と、料理研究家の島本美由紀さん。そんな島本さんにお手軽な簡単お手入れ術を聞いてみた。

「油汚れは、時間が経つほど落ちにくくなります。ですから、熱で油がゆるんでいるうちに洗うことをおすすめします」

 とは、島本さん(「」内、以下同)。

 魚焼きグリルは300℃の高熱にさらされているので、使用後10分ほど置いておこう。このひと手間で、40~50℃にまで温度が下がるので、やけどの心配もなくなる。

「洗剤は中性洗剤でOK。温かいうちなら柔らかいスポンジでも汚れが落ちます」

 また、魚や肉は、魚焼きグリルの網にくっつきやすい。これは動物性たんぱく質が加熱により変化し、金属と反応。“熱凝着”という現象が起こるからだ。これを防ぐには、酢がおすすめ。

「酢にはたんぱく質を変性させる作用があります。予熱前の焼き網に酢を塗っておくと、肉や魚がくっつきにくくなります」

 油を塗るのもいいが、カロリーを考えたら酢の方がヘルシーだ。

 魚焼きグリルの手入れで最も困るのは、しつこい焦げつきだ。たわしなどで削り落とすと傷になってしまうし、この傷に油が入り込むと、悪臭の原因にもなる。

「トレーや網などの焦げつきを落とすには、重曹がおすすめ。40~50℃のぬるま湯100mlに、大さじ1杯の重曹を入れた“重曹水”に汚れたものをつけ置きすると、傷をつけずに、汚れがスルッと落ちます」

 汚れたらその都度、こまめにケアを。

 水を張ったトレーを洗い忘れて1日放置すると、悪臭を放つことも。対策には片栗粉を。

水ありトレーには片栗粉(撮影/前川亜紀)

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