ディーン・フジオカ演じる誉と、岩田剛典演じる若宮の名(迷)コンビぶりが話題の、ドラマ『シャーロック』(フジテレビ系、毎週月曜、21時~)が、ついに最終回を迎える。新感覚の“月9ドラマ”としても注目を集めてきた話題作で、役者として岩田が感じた手ごたえとは?
* * *
アーティストとして活躍しながら、役者としてのキャリアも着実に重ねている岩田。今回の撮影中もライブツアーと並行しながらだったが、大変そうな顔は一切見せず「いつものことなので、特別なことではないんです」とほほ笑む。
「2年ほど前に映画『去年の冬、きみと別れ』の現場ですごく鍛えられて、そこから役者の仕事に対しての意識が変化しました。ぼくは演技レッスンの経験がないまま演技の仕事をしていたので、その現場でダメなところをたくさん指摘されて、芝居のイロハを叩きこまれたんです。それが本当に大きな経験になりましたね。
今回の現場は、ディーンさんがどしっと構えてくださっているので、すごく安心感があるんです。どうやったら脚本が求めている以上に、よりおもしろくなるだろう…ということを常に考えながら、ここまで演じてきました」(岩田・以下同)
若宮を演じる上で難しかったところを尋ねると、なんとも“らしい”答えが。
「若宮はよく怒るんですけど、おれ、普段は全然怒らないんですよ。まず大きな声で怒鳴ることがないので、怒鳴るのはお芝居の時くらい(笑い)。しかも若宮は、好物のプリンを食べられたくらいのことで怒るんだから、心が狭いですよね(笑い)。
でも、ストーリーの題材が事件で重たいので、そういう“小ネタ”も楽しんでもらえたら…と思いながら演じていましたし、それをみなさんにも喜んでもらえたのかな…と。若宮を演じるのはすごく楽しくて、少しずつ役柄を育てていく感覚がありました」
スタッフやキャストは“戦友”みたい…という言葉から、チームワークのよさもうかがえる。
「多くのかたに作品を受け入れられていただけたのかな…と感じていて、そういう作品に参加できてうれしかったです。伏線を引っ張っている部分も最終話で回収されるので、ぜひ最後までご覧ください! ちなみに1話完結なので、初めて見るかたでも楽しめますよ(笑い)」
※女性セブン2020年1月1日号