令和という新たな時代の始まりとなった2019年。今年も多くの人が永遠の眠りについた。たくさんのファンを魅了し続けた銀幕のスターたち、波瀾万丈の人生を辿った才人──。彼女たちを、われわれは忘れないだろう。(女性編)
■八千草薫(女優、享年88)
映画『宮本武蔵』『蝶々夫人』などで人気を博した後、1977年のドラマ『岸辺のアルバム』で演じた不倫妻役で清純派のイメージを覆して話題に。10月24日膵臓がんで没した
■京マチ子(女優、享年95)
脚線美と抜群のスタイルで大映の看板女優として活躍。1951年のベネチア映画祭で日本初のグランプリを受賞した映画『羅生門』で好演。5月12日心不全で死去。
■木内みどり(女優、享年69)
森田芳光監督の『そろばんずく』、伊丹十三監督の『大病人』などで個性溢れる脇役として活躍。夫は西武百貨店社長、参院議員を務めた水野誠一氏。11月18日急性心臓死で急逝。
■市原悦子(女優・声優、享年82)
ドラマ『家政婦は見た!』やアニメ『まんが日本昔ばなし』のナレーションなどで独特の存在感を発揮。多くの2時間ドラマに主演し人気を呼んだ。1月12日心不全で死去。
■田辺聖子(小説家、享年91)
1964年『感傷旅行』で芥川賞を受賞後、菊池寛賞など多くの文学賞を受賞。2006年NHK朝ドラ『芋たこなんきん』では主人公のモデルにも。6月6日胆管炎で死去。
※週刊ポスト2019年12月20・27日号