年末も押し迫ってきたこの季節。1年の汚れを落とすべく、大掃除に取り掛かろうという人も多いだろう。しかし、ただ闇雲に掃除をしても、なかなか上手くはいかないもの。そこで、5人のお掃除の賢者“オソウジケンジャー”に、専門家ならではのテクニックやコツ、心得を教えてもらった。この5人のアドバイスを聞いて、家中をピッカピカにしてしまおう!
■お掃除研究家・浦野清美さん
日本家事代行協会理事。ハウスクリーニングのプロとして、講演会やセミナー、メディア出演などマルチに活躍。
「汚れは、力ずくで落ちるものではありません。汚れの性質を知り、汚れに届く道具を選ぶことが大切。つけ置き洗いで、効果が得られるものも。ホコリ汚れはいきなり水拭きせず、まずモップなどで拭き取るほうが効率的です」
■掃除研究家・大津たまみさん
著書に『掃除のプロが教える メラミンスポンジ スゴ落ちの裏ワザ』(青春新書プレイブックス)など。日本清掃収納協会会長
「気合を入れて、強い洗剤をたくさん使い過ぎると、素材を傷めます。“適材適所”を心がけて、洗剤と道具を選びましょう。掃除をするときは、かける時間を設定したり、場所や範囲を区切ったりするのもおすすめです」
■家事研究家・高橋ゆきさん
暮らしの向上を研究し、『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)など著書も多数。家事代行会社ベアーズ副社長。
「まずは大雑把に、その後細かく掃除するのがポイントです。外側(玄関など)から室内へ進めると、キレイになったリビングで、お正月が迎えられますよ。あわてずあせらず、やさしい気持ちで取り組んでください」
■掃除ブロガー・東いづみさん
ブログが人気。著書に『子供とペットとスッキリ暮らす掃除術 東さんちのアイデア50全部見せ』(メディアファクトリー)。
「水周りやキッチンなどの長年放置した汚れは、一度の掃除では取りきれないことも。『汚れを落とす』というより、『汚れを防ぐ』意識で、できる範囲で取り組むと、キレイがキープできると思いますよ」
■家事アドバイザー・藤原千秋さん
『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)の監修をはじめ、住まいまわりのライターとして幅広く活躍。
「掃除の見落としポイントの洗い出しは、他の人に指摘してもらうのが正解です。家族や親しい友人などに、気になる汚れを聞いてみましょう。また、寒い屋外での長時間作業はしないなど、がんばりすぎないことも大切」
※女性セブン2020年1月1日号