毎年大晦日恒例のNHK紅白歌合戦。今年は11月14日に41組の出場歌手が発表され、同22日に竹内まりやが特別企画として出演すること追加発表された。さらに、25日にはRADWIMPSの追加出場が明らかになるなど、出場歌手が小出しで発表されている。そんななか注目されているのが、昨年初出場となった米津玄師の動向だ。
「昨年は『Lemon』が大ヒットし、今年も『馬と鹿』という楽曲がヒットしています。さらに、紅白初出場となるFoorinの『パプリカ』をプロデュースしているほか、同じく初出場の菅田将暉の『まちがいさがし』も米津玄師作詞作曲プロデュースによる楽曲です。つまり、今年の音楽シーンにおいても米津は主役であったということで、NHKとしては是非とも紅白に出場してほしいと考えているでしょう。ギリギリまで出演交渉をしている可能性も高いと思います」(音楽業界関係者)
昨年の紅白歌合戦に米津が出場することが発表されたのは、12月26日のこと。そういう意味では、今年の紅白に米津が出場する可能性はまだ残されているとも言えそうだ。
「2009年の紅白では当日まで完全シークレットの状態で、矢沢永吉がサプライズ出演したこともあります。米津についても、事前の告知一切なしで、いきなり当日に出演するということもありうると思いますよ」(前出・音楽業界関係者)
米津がテレビで生歌唱をしたのは昨年の紅白歌合戦が初めてのこと。その注目度は高く、歌手別の視聴率では大トリのサザンオールスターズ(45.3%)についで、米津は2位(44.6%)だった。その後の影響について、エンタメに詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう分析する。
「もちろん米津さんは、すでに人気の高いアーティストでしたが、幅広い層が見ている紅白で歌ったことによって、“世代を超えて支持されるアーティスト”になったといえるでしょう。また、メディア出演が少なかったがゆえに事前には“生で歌えるのか?”といったような声もありましたが、紅白でのパフォーマンスによって、素晴らしいミュージシャンであるということを強く印象づけることができたと思います。ファンに対してだけでなく、そうではない視聴者に対しても、“米津玄師がカリスマ的なアーティストである”という事実をしっかりと見せつけたという点で、米津さん本人にとっても重要な出来事だったのではないでしょうか」
紅白で強烈なインパクトを残すことができた米津。当然、ビジネス的な側面でもメリットは大きかっただろう。別の音楽業界関係者はこう話す。