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「迷ったら言うな」と決めているからこそホロ苦い体験をした

法令改正で消費税増、相次ぐ災害に避難勧告発令…2019年は「令」が揺らぎました(写真/共同通信社)

 体当たり取材を得意とする『女性セブン』のアラ還ライター、“オバ記者”こと野原広子(62才)が、気になる出来事に自由な意見をぶつける。今回のテーマは「ホンのひと言で、人の気持ちは変わるのよね…」。

 * * *
 年の瀬が迫って気ぜわしくなっているせいかしら。あちこちから人間関係の小競り合いが私の耳に入ってくる。

 昔、ある人から「言うか言うまいか迷ったら言うな」と教えられて以来、思ったことは言わないと決めている私。小競り合いは少ない方だと思う。だけど、黙ってのみ込んだぶん、お腹の中で発酵してなかなか消えないこともあるのよね。

 2019年を振り返った時、すぐ思い浮かぶのが、あるダイエット本のこと。私に合ってたみたいで、その本の通りに実行してみたら、7か月間で11kgやせたの。

 その経過をインターネットの『DIETポストセブン』に掲載したら、その本の出版元からお声がかかって、「著者の先生と対談をしてほしい」と。さらには、「本の帯に私(オバ記者)のビフォー・アフター写真を載せたい」と。

「あら、お役に立ててうれしいわ」と思っている間に、初版からじわじわと版を重ねて、現在13万部突破! 出版不況の中、私の全身写真が載っている本が日本中に並んでいると思うと、そりゃあ誇らしいわよ。でも、その本が本格的に売れ出して以降、その出版社から重版の知らせをいただいたこともないし、「おかげさまで…」などという言葉を直接かけていただいたこともない。著者さんと対談して、帯に写真が掲載されただけだから、そんなものかもしれないけど、なんだか心の底でくすぶってるものがある。

 もう1つ、2019年のトピックといえば、本誌の読者投稿ページで活躍中のイラストレーター兼作家、ハセジュンこと長谷川純子がMCをしている、ネット配信のラジオに7週連続で出演したこと。

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