「犯行は卑劣で悪質。経緯に汲むべき点は何もない」──12月2日、東京地裁の裁判長は、俳優の新井浩文(40)に対し、そんな言葉と共に懲役5年の実刑判決を下した。
2月、派遣型マッサージ店の女性従業員への強制性交容疑で逮捕された新井被告。初公判では「合意があった」と一貫して無罪を主張し、一審判決を不服として即日控訴している。
『血と骨』、『アウトレイジ ビヨンド』などのヒット映画に出演し、名バイプレイヤーとして活躍していた新井被告だが、一夜の出来事で積み上げてきたキャリアを手放した。
3月に保釈されて以降、その姿は東京から200km離れた、日本を代表する避暑地で目撃されていた。
「軽井沢で、ひっそりと暮らしている。この地には役者になるきっかけを与えてくれた恩師ともいえる女優が住んでいるんです。数々の映画祭で受賞歴を持つ大物女優で、彼女が衣食住などの面倒をみているとか。新井さん本人は、役者としての人生を諦めていないといいます」(事情を知る芸能関係者)
被害者の女性店員は事件後、ショックからマッサージ店を退職したと報じられた。
「お店の営業は続いていますが、事件後は『風俗店ではない』ということを一層強く打ち出すなど、従業員を守るための対策に追われたそうです」(マッサージ店関係者)
高裁ではどのような判決が下るのか。
※週刊ポスト2020年1月3・10日号