芸能

山田洋次監督、重病説に「もうすぐ死ぬから詮索しないで」

映画の舞台挨拶に立つ山田監督(中央)と出演者

「撮影中、この映画にかける思いがヒシヒシと伝わってきましたね。“命を削って作っている”、そんな表現が大げさではないほどの思いで、監督は挑んでいました」

 映画『男はつらいよ』の撮影スタッフがこう語るのは、山田洋次監督(88才)の様子だ。2019年12月27日、『男はつらいよ50 お帰り寅さん』が封切りとなる。同シリーズは1969年にスタートし、1996年に「寅さん」役の渥美清さん(享年68)が逝去するまで48作を上映。翌年に特別編となる49作目が公開されたが、その後、続編は製作されてこなかった。

「当時、山田監督は50作目でのシリーズ完結を思い描いていたようです。監督としては、『男はつらいよ』が完結していないことがずっと心残りだった。2019年は、第1作が公開されてからちょうど50年。22年ぶりの新作となる今回の作品には、集大成との思いもあったようです」(映画関係者)

 この映画は、4Kデジタル技術を駆使して寅さんの過去の名場面と、満男(吉岡秀隆・49才)やさくら(倍賞千恵子・78才)ら、現在の面々とを融合させる。後藤久美子(45才)が23年ぶりに女優復帰することでも話題だ。さらに観客の年齢層を広げるため、中学生以下の入場料を100円にするという、映画業界史上初のキャンペーンも実施する。

 このキャンペーンには山田監督も大賛成。同作を通じて、映画業界を再び盛り上げたいという切なる思いが監督にもあるようだ。

 しかし、その思いとは裏腹に、撮影現場ではある“異変”が起きていたという。

「撮影は2018年の秋に行われました。山田監督は、自分が納得いくまで決してOKを出すことはありません。それだけ撮影には強いこだわりをもっているかたなのに、体調がすぐれず、集中力を欠いたように見えた日が何度かあったんです。現場では、監督の体調を気遣う声があがっていました」(前出・撮影スタッフ)

 高齢ゆえ、周囲が心配するのも無理はないのかもしれない。

関連記事

トピックス

約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
チェーン店ではない昔ながらのレトロな喫茶店は日本の若者だけでなくインバウンド客からも人気を集めている(写真提供/イメージマート)
インバウンド客が行列をつくる「レトロな喫茶店」 マスターが悩まされる支払いトラブル「ドルしかない」客に「コンビニでおろしてきて」と伝えても「十中八九、戻ってこない」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
事件は、琵琶湖からほど近い滋賀県長浜市の閑静な住宅街で起きた(時事通信フォト)
「死んじゃうんじゃないの、なんて冗談を…」裁判所事務官の“黄色い家”の冷凍庫から女性遺体 証言で浮かび上がった“奇妙な家族関係”《事件の端緒はある夫婦の遺書》
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン