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皮膚科専門医が使う市販のオススメ薬、その具体名

皮膚科医が使っている市販薬は?(写真/アフロ)

 ドラッグストアで売られているたくさんの市販薬。どれをのめばいいのか、わからないという人も多いのではないだろうか。そこで、病のことならその専門家に聞けばいい──ということで、乾燥が激しいこの季節に知りたい、専門医が実際に使っている薬を聞いてみた。

 市販の口唇ヘルペス治療薬『アラセナS』を患者にすすめていると話すのは、皮膚科医の土屋佳奈さんだ。

「クリニックでは、保険の関係で口唇ヘルペスの内服薬と外用薬を同時に処方することができません。ですので、内服薬を処方した時は、外用薬として市販薬の『アラセナS』をすすめています。

 クリニックで処方するアラセナ軟膏と成分が一緒で、よく効くんです。あまり症状が悪くなっていない、かつ病院をすぐに受診できない時には、ドラッグストアでこれを購入して塗るといい」

 冬はとりわけ肌の乾燥が気になる季節だ。はじめはただの乾燥であっても、悪化すれば炎症やひび割れにもつながる。同じく皮膚科医の宇井千穂さんは、乾燥対策に『プロペト』と呼ばれる白色ワセリンを使用しているという。

「原料の軟膏は、美容液やクリームよりも保湿力が高いので、乾燥肌の人におすすめしています。ですが、万人に効果があるわけではありません。アトピーなど敏感肌の場合、かぶれるかたもいるので、注意が必要です。これはどの医薬品や化粧品にもいえることですが、新しいものを試す時は少量ずつ使って様子を見てほしい」

皮膚科医が使っている市販薬リスト

 ぜひ専門家のアドバイスをもとに市販薬を選んでほしい。前出・皮膚科医の土屋さんはこう付け加える。

「市販薬にはさまざまな成分が混合されていることも少なくなく、その分、かぶれの症状が出やすくなります。また、パッケージに“無添加”“オーガニック”“体に優しい”などと書いてあっても、必ずしも肌や体にいいわけではありません。

 どんな成分がどのくらい入っているかをしっかり見ることが大切。普段処方されている薬の成分と同じだったら買う、というルールを作るのもいいでしょう」

 専門医の言葉を参考に、正しく選び、正しく服用すれば、いざという時の強い味方になってくれそうだ。

※女性セブン2020年1月2・9日号

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