国際情報

レバノンにいる日本人、皆「カルロス・ゴーン?」と聞かれる

ベイルートのゴーン氏の自宅前。世界から多くの報道陣が詰めかけている(AFP=時事)

ベイルートのゴーン氏の自宅前。世界から多くの報道陣が詰めかけている(AFP=時事)

 レバノンに出国した日産の元会長カルロス・ゴーン氏が、日本時間1月8日午後10時(現地時間:同午後3時)に記者会見を開くのを目前に、開催予定地の首都ベイルート市内も慌ただしくなっている。

 現地で取材する日本人ジャーナリストが語る。

「会見前日の7日夕方にベイルート市内にあるゴーン氏の邸宅前に行ってみると、30人ほどの報道陣が集まっていました。海外メディアは日本人のコメントが欲しいらしく、私もフランスのテレビ局の女性レポーターから『日本人か? なぜここに来たのか? ジャーナリストか?』などと矢継ぎ早に質問を受けました。

 市内の一般の人々も、私の顔を見るなり『フロム・ジャパン?』『カルロス・ゴーン?』と聞いてきます。タクシー運転手や携帯電話ショップの店員、ホテルのエレベーターで乗り合わせた人からも聞かれました。日本人に限らず東洋人と見れば、誰かれ構わずそのように声を掛けているようでした」

 ゴーン氏は、両親がともにレバノンにルーツを持ち、自身も生まれはブラジルだが6歳からベイルートに住んだ。フランスのパリ国立高等鉱業学校に進学するまでここで教育を受けた経験を持つ。ベイルート市民にとっては、“郷土の英雄”とも言われるゴーン氏にまつわる一連の騒動について、大きな関心が集まっているようだ。

 会見前夜のベイルート市内は、地面が揺れ動くほどの雷鳴が何度も響き渡り、激しい雨が降った。ゴーン氏は会見で「逮捕劇は日産内のクーデターだった」「日本の政府関係者も関与した」などと主張するとみられ、その証言次第では国内でも衝撃が広がる可能性がある。それを予感させるかのような、嵐の夜だった。

 日本との時差マイナス7時間のレバノンは夜が明け、会見当日を迎えている。

◆レバノン現地取材班

ゴーン氏の自宅前では日本人記者が海外メディアから取材される姿が見られた

ゴーン氏の自宅前では日本人記者が海外メディアから取材される姿が見られた

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン