「薬やサプリメントは、のめばのむほど体にいい」──ズバリそれは大きな間違い。組み合わせ次第では取り返しのつかない不調や病気を引き起こしかねない。それは、ドラッグストアで購入できる、処方薬はもちろん、市販薬やサプリメントでも危険な“のみ合わせ”がある。
そこで、日常的に服用する機会も多い市販されている『せき止め』、『鼻炎薬』、『眠気覚まし』とのみ合わせるのが危険なサプリメント・健康食品を紹介する。
※監修/生田哲さん(薬学博士、米カリフォルニア大学など海外の研究機関で生命科学の研究にあたる)
◆『せき止め』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品
『ウコン』
せき止めに含まれ、気管支を広げる働きのあるテオフィリンとウコンを服用すると、嘔吐や頭痛といった薬の副作用が強まる。
『セントジョーンズワート』
うつ状態を改善する作用のあるセントジョーンズワートと、せき止め薬に含まれるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物が脳に過剰に作用してしまい、手足の震えなどの症状が出ることがある。
◆『鼻炎薬』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品
『ウコン』
フェキソフェナジン塩酸塩は多くの鼻炎薬に含まれ、眠くなりにくいというメリットがあるが、ウコンと一緒に摂取することで、相互作用により倦怠感や咽頭痛などの副作用が出ることもある。
『ビタミンE』
アレグラなど、フェキソフェナジン塩酸塩を主成分にしている鼻炎薬は、ほかの薬に比べて眠くなりにくいメリットがあるが、ビタミンEと一緒にのむと、薬の効果が弱くなる。
◆『眠気覚まし』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品
『朝鮮人参』
興奮作用のある朝鮮人参と、眠気覚ましに含まれるカフェインを併用すると、朝鮮人参の作用を強め、自律神経が大きく乱れたり、心拍数があがるなどの副作用が起きる可能性がある。
※女性セブン2020年1月16・23日号