ライフ

抗うつ剤とサプリの併用で不安に… 注意すべき処方薬の併用例

処方薬とサプリを一緒にのむ際に注意すべきなのは

「薬やサプリメントは、のめばのむほど体にいい」──というのは、大きな間違いだ。不適切な組み合わせで薬とサプリを併用すると、効果が打ち消されたり、まさかの不調を起こしたりすることもあるのだ。

 そこで、『抗うつ剤』『心不全治療薬』『抗菌剤』『喘息の薬』について、処方薬とサプリメント・健康食品の危険な組み合わせを紹介する。

※監修/生田哲さん(薬学博士、米カリフォルニア大学など海外の研究機関で生命科学の研究にあたる)

◆『抗うつ剤(SSRI、SNRI)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

『セントジョーンズワート』
 併用することで脳内のセロトニンの作用が増強され、気分が不安になる「セロトニン症候群」に。下痢、震え、発熱、発汗などの副作用が起こる危険性もある。

『リチウム』
 気分がさえる効果が謳われるリチウムを抗うつ薬と併せて摂取することで、脳内物質のセロトニン分泌量が過剰になり、発熱や心臓発作などが起きると指摘されている。

◆『心不全治療薬(ジゴキシン、メチルジゴキシンなど)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

『ビタミンD』
 ビタミンDはジゴキシンの作用を増強することがあると指摘されており、その結果、嘔気・嘔吐・不整脈など「ジギタリス中毒」と呼ばれる副作用が強く表れることがある。

『カルシウム』
 相乗効果によって血中カルシウム値が上昇し、薬の作用を増強することがある。ビタミンDと同じくジギタリス中毒の症状が表れる可能性がある。

『トクホ(おなかの調子を整えるもの)』
 トクホの作用によってジゴキシンが吸収されにくくなる可能性があり、薬の効果を弱めてしまう。

◆『心不全治療薬(利尿薬全般)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

関連キーワード

関連記事

トピックス

再ブレイクを目指すいしだ壱成
《いしだ壱成・独占インタビュー》ダウンタウン・松本人志の“言葉”に涙を流して決意した「役者」での再起
NEWSポストセブン
名バイプレイヤーとして知られる岸部一徳(時事通信フォト)
《マンションの一室に消えて…》俳優・岸部一徳(77) 妻ではないショートカット女性と“腕組みワインデート”年下妻とは「10年以上の別居生活」
NEWSポストセブン
ラフな格好の窪田正孝と水川あさみ(2024年11月中旬)
【紙袋を代わりに】水川あさみと窪田正孝 「結婚5年」でも「一緒に映画鑑賞」の心地いい距離感
NEWSポストセブン
来春の進路に注目(写真/共同通信社)
悠仁さまの“東大進学”に反対する7000人超の署名を東大総長が“受け取り拒否” 東大は「署名運動について、承知しておりません」とコメント
週刊ポスト
司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされている(時事通信フォト)
【山口組分裂抗争】神戸山口組・井上邦雄組長の「ボディガード」が電撃引退していた これで初期メンバー13人→3人へ
NEWSポストセブン
『岡田ゆい』名義で活動し脱税していた長嶋未久氏(Instagramより)
《あられもない姿で2億円荒稼ぎ》脱税で刑事告発された40歳女性コスプレイヤーは“過激配信のパイオニア” 大人向けグッズも使って連日配信
NEWSポストセブン
俳優の竹内涼真(左)の妹でタレントのたけうちほのか(右、どちらもHPより)
《竹内涼真の妹》たけうちほのか、バツイチ人気芸人との交際で激減していた「バラエティー出演」“彼氏トークNG”になった切実な理由
NEWSポストセブン
ご公務と日本赤十字社での仕事を両立されている愛子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛子さまの新側近は外務省から出向した「国連とのパイプ役」 国連が皇室典範改正を勧告したタイミングで起用、不安解消のサポート役への期待
女性セブン
第2次石破内閣でデジタル兼内閣府政務官に就任した岸信千世政務官(時事通信フォト)
《入籍して激怒された》最強の世襲議員・岸信千世氏が「年上のバリキャリ美人妻」と極秘婚で地元後援会が「報告ない」と絶句
NEWSポストセブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン