居酒屋で鍋を囲んでお酒を酌み交わすのは冬ならではの楽しみ。また春先に向け、旅行を楽しむ人も多いのでは? そんな宴席で、旅先で、自分ではよかれと思ってしたことが、実は迷惑になることもあるようで…。
お笑いコンビ『ウエストランド』の井口浩之さん(36才)は10年間、居酒屋でのアルバイトを経験。客からすれば“よかれと思って”“悪気はないけどつい…”といった行為を日々、目のあたりにしてきた。
「気遣いとわかっていても、店には迷惑になる行為についてぜひ知ってほしい」と言う。
どうやら客の気遣いと店が望むことにはズレが生じているのだ。
「使い終わった皿を大量にため込んだ挙げ句、一気に返されても困ってしまいます。皿を重ねることが親切だと思ったら大間違い。それよりも、料理を提供する時に空いた皿があり、その都度下げられると非常に助かります。テーブル上には1~2品しかないという状態が理想です」
ちなみに井口さん、迷惑客に毅然と対応していたため「お客様の笑顔が消えている」と本部に指摘され、クビになった経験もあるとか…。
◆空ジョッキを渡してくれるのはうれしいけど…
「店員のように取っ手をつかんでの返却は、1~2つまでは対応できますが4つは無理。また、店員が使用済みの皿やグラスを下げている最中に、ジョッキなど重量のあるものをいきなりお盆に置かれるとバランスを崩してしまいます」(井口さん)
◆テーブルを使わない気遣いはかえって迷惑
テーブルに関する話はほかにも。「混雑時に2人で来店されたお客様に『3人になるかも』と予告されると悩んでしまいます。人数が偶数→奇数になると、使うテーブルの数や大きさが変わります。特に繁忙期は困惑してしまいます」(井口さん)。
イラスト/二平瑞樹
※女性セブン2020年1月30日号