1673年(延宝元年)に三井高利が創業した越後屋が、三越呉服店を設立したのが1904年(明治37年)。その際に店章を“○の中に『越』”にあらため、現在に至るという。
実はこの○の中に書かれている『越』の文字は、筆の跳ね先が縁起のよい「七五三」になるよう、かすれさせて描かれている。呉服店がたくさん商品の売れる七五三をラッキーナンバーとするのも納得だ。
そもそも、なぜ子供の成長を祝う年齢が7・5・3なのか? 七五三は1681年(天和元年)11月15日に徳川綱吉が長男・徳松の健康を祈ったことが始まりという説が有力だが、753を縁起がいいとする考え方は、奇数を“陽数”として尊ぶ中国から由来し、江戸時代には庶民にも定着したと考えられている。奇数を好む日本人の歴史が企業のロゴから見えてくる。
※女性セブン2020年1月30日号