1月から始まった今クールのドラマが軒並み苦戦している。昨今、視聴者の「テレビ離れ」が叫ばれているとはいえ、初回は視聴率2桁からスタートする作品が多い中、ほとんどのドラマが初回1桁となった。
「医療モノが6本もあり、視聴者が食傷ぎみになっている。たしかに、毎日のように病院や白衣姿を見せられたり、“死”について考えさせられたりしてもねぇ…」(テレビ局関係者)
そんな中、唯一勢いがあるのが、天海祐希(52才)主演の『トップナイフ』(日本テレビ系)だ。初回視聴率は13%、2回目は12.4%を記録した。外科医の中でも一握りの“手術の天才”が集まる脳外科が舞台で、天海が演じるのは、一癖も二癖もある彼らをまとめる“カリスマ脳外科医”。
「2話までの好調な数字を見て、“これはいける!”と確信したスタッフは、前クールに全話平均視聴率18.5%をマークした『ドクターX』(テレビ朝日系)を追い抜こうという気合にあふれています。
なかでも、チームの士気を高めているのが天海さん。天海さんは病院で実際に脳外科手術を見学し、手術中の脳外科医の姿勢や所作をメモしながら熱心に取材。医師らのマスクに覆われた顔の表情まで読み取ろうとしていたそうです。自宅では、ナイフを手にして、手術の所作などが完璧になるまで何度も繰り返し、徹底的に練習。その間は一切連絡が取れないほどだといいます」(別のテレビ局関係者)
ドラマのエンディングのダンスも、天海の提案で決まったものだという。
「ドラマ全体がシリアスで暗めのトーンなので、“最後くらいは明るくコミカルに終わりたい”という天海さんの希望でした。振り付けは天海さんが主演した『女王の教室』や『カエルの王女さま』も担当した川崎悦子さんで、かつて女性ダンサーが踊るシーンで話題になった、武富士のCMを手がけて有名になったかたです。毎回少しずつダンスが変わるので、天海さんは踊りまくっているそうですが、いつもハイテンション。スタッフもその元気さに救われているそうです」(ドラマ関係者)
その勢いで今クールを独走できるか。
※女性セブン2020年2月6日号