そんなイギリスが、皇后となられた雅子さまにとって初めて国賓として訪問される地となる。
訪問日程は「秋篠宮さまが皇嗣となられたことを宣言される『立皇嗣の礼』や、天皇陛下が文化勲章を授与される『文化勲章親授式』などの終わった5月20日前後で、4~5泊の日程になるのではないか」(別の宮内庁関係者)とみられている。
今回の訪問で、雅子さまはエリザベス女王と初めて会われることになる。しかし、イギリスに対する造詣の深い雅子さまは、ヘンリー王子夫妻に対して、女王や英王室が下した決断についても当然ご存じだろう。王室の抱える懸案に手腕を発揮し、迅速な対応のもとで収束させた女王の姿は、雅子さまの目にどう映っただろうか。
一概に比較できるものではないが、雅子さまも皇室の直面する問題にかかわっていくお立場にある。現代の皇室が抱える課題の1つ──皇族の減少によって、皇統の安定継承や皇族の活動(公務)の維持ができなくなるという懸念だ。政府は今春以降「女性宮家の創設」について、本格的な議論を始めるといわれている。
しかし、もし眞子さまが「結婚の再延期」を含んだ何らかの発表をされたとしたら、その影響は小さくない。
「女性宮家は女性皇族が結婚後も皇籍に残る新制度です。もし再延期後に女性宮家が創設され、その後ご結婚を果たされた眞子さまが宮家の当主になられた場合、“夫の小室さんの立場”が焦点になります。小室さんが皇族の一員になることもありえる。眞子さまが結婚か破談かを明確にしない限り、議論が一向に進まないという事態も考えられます」(皇室関係者)
過去を振り返ると、平成の皇后であられた美智子さまは、眞子さまの結婚問題について、紀子さまに対し度々アドバイスをされていたという。雅子さまは今、その皇后のお立場にいらっしゃる。
「今後、眞子さまがご結婚についての相談や報告をされた時、雅子さまはどのような言葉を送られるのでしょうか。仮に『結婚の延期』が発表されたとして、事態がまだまだ今後も引き延ばされることをよしとされるのか、それとも、今すぐに結婚して皇籍を離脱されることを望まれるのか。それとも、“考え直されてはどうか”というアドバイスを送られるのか…。
エリザベス女王が下した“追放”という英王室流の冷静かつ迅速な対応が、日本の皇室の判断に突きつけているものは小さくないはずです」(別の皇室関係者)
雅子さま、そして眞子さまにとって大きな決断の時は、刻一刻と迫っている。
※女性セブン2020年2月6日号