国内

小泉進次郎氏の2週間育休 アラ還女性記者が抱いた心のざわつき

過去に聞いた進次郎氏の発言も「幼稚なひとりよがり」に思える(時事通信フォト)

 体験取材などでおなじみの『女性セブン』のアラ還ライター、“オバ記者”こと野原広子(62才)が、世の中で起きた様々な出来事に独自の切り口で思いの丈をぶちまける! 今回のテーマは小泉進次郎氏の育休宣言だ。

 * * *
 このざわつきは何なんだろう。ここ数日、環境大臣・小泉進次郎氏(38才)の「2週間の育児休暇」が、頭から離れないんだわ。

「迷ったけれど取る」と発表した翌々日、妻の滝川クリステル(42才)は男児を出産。進次郎氏は誕生に立ち会えたと、テレビカメラの前で喜びをあらわにした。

「産後、孤独な育児で“産後うつ”になる女性が10%いると専門家から聞いて素直に育休を取りたいと思った」という彼の気持ちはもっともだと思うよ。権利は権利だし。

 ましてバツイチ子供なしのアラカンおばさんの私。余計な口出しなんかしないで見守っているのが正解。わかっているって。でも、一向に心のざわつきは収まらないんだよね。

 私が進次郎氏に注目し出したのは、6年前のこと。宮城県を旅している途中、氏が海辺の町で講演会をすることを知り、行ってみたの。

「ご存じと思いますが、私はひとり親家庭で育ちました。それで寂しい思いをしたのではないか。母親がいない家庭で、寂しかったのではないか、と思われていたようです」

 弁舌さわやかな身の上話に会場のみんなが身を乗り出すと、ふっと笑いながら「そんなことはなかったんですけどね」とサラリと言ったのよ。幼い頃、母親と生き別れていることを逆手にとった、30そこそこの二世議員の声がまだ耳に残っているわよ。それまでただのイケメン二世議員と見ていたけど、いやいや、自民党の中で独自路線を貫く彼は、孤高にして信念の人。そんなふうに見直したっけ。

 それが、大きくひっくり返ったのは、去年8月の首相官邸での結婚報告会見の時ね。政治記者にマイクを向けられた彼は語る。

「(結婚の)決め手はですね、理屈じゃないですね。こういうのって。(中略)この政治の世界って私からすれば戦場なんです。いつ、命を落とすかわからないからですね。やるか、やられるか」

「でも不思議と彼女といると、あ、この場所はよろいを脱いでいいんだな。武器を置いていいんだな。無防備でいいんだ。そういうふうに思えたのは理屈を超えたんだと思います」

 恋をすると誰しもバカなことを言うもんだけど、首相官邸という場所が悪かったのかしら。白ずくめで寄り添っている滝クリと並んだ進次郎氏は、恋に酔い、政治家という立場に酔っているように私には見えたんだわ。

 それだけじゃない。「今回、この発表に至るまでは一度も2人で外に出たこともないし、一度もどこかに一緒に移動するとかそういったこともありませんでした」って、えっ、泣き言? ノロケ?? 人気を利用されるのを嫌って固辞していた大臣の席に結婚後に座ったのは、SPがつくオレを滝クリに見せたかったから???

 …この辺りから、“底が知れた”というか、世間の風向きは確実に変わっていった。

 けど、それでもまだ、進次郎ファンは大目に見ていた、と思う。「要は環境大臣になった進次郎が何をするかよね」「そうそう。セクスィー発言はどうかと思ったけど、大臣は環境省のトップだもの。育休は問題提起をするだけして、実際は取らないと思うよ」などと大らかに見守っていたら…ちゃっかりの2週間育休宣言よ。

 大臣の自分が育休を取ることで、環境省の職員が取りやすくするのが狙いなんだって。「公務最優先」「危機管理万全」で、テレビ会議や電子メールなどのテレワーク(在宅勤務)を導入したり、一部職務を副大臣や政務官に任せたりすることで、「育児のための時間」を捻出するんだって。

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン