国内

世界一ミネルバ大学に日本人4人合格「ここ以外想像できない」

親こそ“学び”が必要な時かもしれない

 日本の教育システムや大学受験に疑問を感じる若者は少なくない。広い世界に出て学びたいと考え、海外に飛び出す学生もいる。世界中から2万人以上が出願するものの、合格率はわずか1.2%ほどだというアメリカのミネルバ大学がそれだ。

 世界中の成績上位者が集まる大学とあって教育関係者の間では注目の的だというが、ハーバード大学やイエール大学に比べれば、一般的な知名度は低い。

 しかも“大学”であるにもかかわらず、キャンパスは存在しない。すべての授業はオンラインで受講する。いったいどんな大学なのか。同大学の日本連絡事務局代表を務めた経験を持つ、山本秀樹さんが説明する。

「キャンパスがない代わりにベルリンやブエノスアイレスなど世界7都市の寮をまわりながら学生生活を行う、全く新しいスタイルの大学なのです。多国籍の同級生と異国で寄宿生活をしながら、学外の企業や研究所などでのインターンシップを通じ、実践を深めることができます。

 受験料は無料で、パソコンを使ってオンライン上で受けられます。大学進学適性試験であるSATや英語能力測定試験であるTOEFLのような外部試験も不要ですので、受験のための費用はほぼ必要ありません」

 学費は年間約150万円、寮費を入れても約300万円程度で、すべての学生が必要額に応じた財務支援制度を受けられる。

 山本さんによれば2019年は日本人4人の合格者が出たという。海外の最難関大学の合格者なのだから、幼少期から英才教育を受けてきたエリートや、日本よりも外国での生活の長い帰国子女かと思いきや、そうではない。

 今回、京都府の公立高校からミネルバ大学に進んだ1年生の梅澤凌我さん(19才)に話を聞くことができた。現在は、米サンフランシスコの寮にいるという彼は、幼稚園教諭の母と地方公務員の父を持つごく普通の高校生だったという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
第75代横綱・大の里(写真/共同通信社)
大の里の強さをレジェンド名横綱たちと比較 恵まれた体格に加えて「北の湖の前進力+貴乃花の下半身」…前例にない“最強横綱”への道
週刊ポスト
地上波ドラマに本格復帰する女優・のん(時事通信フォト)
《『あまちゃん』から12年》TBS、NHK連続出演で“女優・のん”がついに地上波ドラマ本格復帰へ さらに高まる待望論と唯一の懸念 
NEWSポストセブン
『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン