5人のうちの一人がギター演奏に習熟していることからリーダーになり、楽器演奏の経験がない他の4人の先生役になり、いまでは簡単な曲ならば演奏できるようになったという。メンバーはバンドの名前を「BAND for ONE」と名付け、今年3月に南京市での中国臓器管理協会主催の演奏会でデビューする予定だ。すでに、ハンコック氏を称える曲も2曲作成しており、いまは練習に余念がないという。
5人のうちの一人で、視覚障害者だった男性は中国メディアに「ハンコックさん、私にもう一度光を見せてくれてありがとう。私が死ぬとき、私の臓器が役に立つなら、あなたと同じように、私も喜んで提供するつもりだ」などと感謝の気持ちを表している。
また、ハンコック氏の父親はバンド結成を知り、息子に充てて次のような一文を発表している。
「あなたの臓器を提供された5人の方々は、いまでは私たちの家族の一員であり、私は彼らがあなたを愛し、私たちが行うのとほぼ同じくらいあなたの人生を祝いたいと思っていることを知っています。彼らはあなたの寛大さと愛を称えるために、素晴らしい音楽グループを形成し、あなたの生前の希望をかなえようとしているのです」