プロ野球選手の自主トレーニングが熱を帯びるシーズン。キャンプインを前に、選手たちはいろいろな自主トレに励んでいる。中には、「それ、ホントに意味あるの?」と言いたくなるような思わず笑ってしまうトレーニングもある。往年のスターから現役プレーヤーまで、もう一度見たい名場面を振り返ろう(選手の所属はいずれも当時)。
●身も凍る極寒の荒行で精神鍛錬
藤田太陽(阪神)、2003年/3年目の飛躍を誓い、頭を丸め「不動心」と書かれた手ぬぐいを持ち、岐阜県・不破にある落差16メートルの大滝で滝修行を行なった。
●メジャー左腕の初々しい“力走”
菊池雄星(西武)、2010年/本拠地近くの西武園競輪場での新人合同自主トレで、自転車1000メートルを1分29秒16で駆け抜け、新人5人中2位でゴールした(※当時の登録名は「雄星」)。
●ハイレグインストラクターとノリノリトレーニング
岡田彰布(阪神)、1987年/ハイレグのレオタードを着た女性インストラクター指導の元、当時ブームのエアロビクスを導入。この年阪神は球団史上2度目の最下位に。岡田も不振に陥った。
●現役続行のベテラン左腕は弓矢で心を整えた
和田毅(ソフトバンク)、2007年/「心が少しでも乱れると矢は真ん中に行かない。投球も同じで、無駄な動きがあればロスになる」とアーチェリーを取り入れた。
●強靭な下半身は新聞配達で鍛えた?
戸口天従(阪急)、1966年/友人経営の新聞配達店で約130軒を受け持ち、毎朝足腰を鍛えた。しかし、35歳のベテランはこの年わずか14試合出場で引退。