アイドルグループ欅坂46の不動のセンター・平手友梨奈(18才)が1月23日、グループからの脱退を発表した。その直後、パーソナリティーを務めるラジオ番組に出演し、「今は(脱退について)話したいと思わないので」とだけ語り、欅坂46のシングル曲『黒い羊』を流した。白い羊たちの中で孤立する変わり者が、集団からの離脱を決意するという内容の曲が終わると、約10秒間の沈黙の末、番組を締めくくった。ハッピーエンドではないことを、ファンが感じた瞬間だった。
「欅坂46は“笑わないアイドル”として、ダンスや歌唱力を磨き、クールでかっこいいグループを目指してきました。その象徴が、デビューシングルから全8作でセンターを務めた平手さん。デビュー当時は、センターに立つことを怖がるかわいらしい14才でした。しかし、持ち前の表現力で、世の中に不満を抱える若者たちからカリスマ的人気を得て“現代の尾崎豊”とまでいわれました」(芸能関係者)
本来喜ばしいはずの平手の成長が、グループ内でひずみを生んでいったという。
「平手さんの存在感が強まるほどに周囲が腫れ物に触れるかのように特別扱いをし始めたんです。ほかのメンバーたちは、平手さんのアンタッチャブルな扱いに不満を持つA派と、平手さんを教祖扱いするB派に分かれていきました」(前出・芸能関係者)
たまに、平手の代役がセンターに立つと、B派が不服を漏らすこともあったという。そして平手自身も変わっていったという。
「彼女にだけ複数の付き人がいて、“わがまま”も通るようになっていったんです。それが顕著だったのがあるCM撮影の現場。すべてセッティングされたスタジオに入った瞬間、彼女が“(世界観が)違う”とだけ言い残して、帰ってしまった。スタッフもメンバーも呆然。当然、撮影は中止になりました」(広告代理店関係者)