国内

コロナウイルス「これをやったらみっともない騒ぎ方」5選

東京・銀座をマスク姿で歩く外国人観光客。新型コロナウイルスによる肺炎で深刻な被害が出ている中国で春節(旧正月)の大型連休が始まり、多くの観光客が日本を訪れている(東京都中央区=時事通信フォト)

 パニックになるようなシチュエーションでこそ人品骨柄が問われる。大人力について日々研究を重ねるコラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。

 * * *
 こんなことを書くとヒンシュクを買いそうですけど、もうちょっと冷静になったほうがいいんじゃないでしょうか。このところのコロナウイルスをめぐるニュースに対して、明かに日本中が平常心を失っています。もちろん、煽るような報道ばっかりしているマスコミの責任は大ですが、素直に付き合う義理なんてありません。

 感染症にせよ台風などの災害にせよ「この食品が危ない」系の話にせよ、私たちは不安な話題にはすぐ飛びつく習性を持っています。たしかにそういう話題は刺激的だし、「とにかく危険を避けたい」という本能が働くのでしょうか、怪しい情報を鵜呑みにしたり、親切心で人に広めてしまったりしがち。「気をつけなきゃ!」「じつはこうらしいよ」と大騒ぎすることで、お手軽に「ちゃんとした人」のフリができるという一面もあるでしょう。

 うがいとか手荒いとかなるべく人混みに行かないとか、予防のための対策をとることが大事なのは言うまでもありません。それは、コロナウイルスに限らず、現時点ではもっともっと患者数が多くて感染の可能性が高いインフルエンザ対策にもなります。ちなみに、日本国内でインフルエンザで死亡した人は、2017年は約2600人、2018年は約3300人。ウイルス性肝炎でも、2018年には約3100人が死亡しています。

 ま、今のタイミングで何を言ったところで、すっかりテンションが上がっている人たちには伝わらないでしょう。幸いにして自分を見失っていない方々におかれましては、混乱の渦に巻き込まれて、うっかり醜態をさらして株を下げることがないようにお気を付けください。大きなお世話ではありますが、コロナウイルス騒動に対して「これをやったらみっともない」という騒ぎ方の例をあげてみます。

【コロナウイルス問題に対するみっともない騒ぎ方5選】

その1「デマ情報を鵜呑みにする・SNSなどで拡散する」
その2「中国や中国人に対して偏見丸出しの悪口を語る」
その3「何はさておき政府批判やマスコミ批判につなげる」
その4「感染者が確認された地域を“怖い場所”扱いする」
その5「ネット上や実生活で“不謹慎狩り”に精を出す」

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン