国会で選択的夫婦別姓導入を訴える野党の質問に「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばしたという疑惑の渦中、記者の追及を携帯通話でかわす“エア電話”疑惑まで持ち上がった杉田水脈・衆院議員(52)。自民党関係者もさすがに呆れ顔だ。
「2018年に『LGBTは生産性がない』という雑誌への寄稿が大炎上した時は、安倍首相が『まだ若いから』と庇い、党内からも擁護する声が上がった。しかし、今回はさすがに味方もいない。次の選挙では公認から外されるんじゃないか」
本人もさぞや落ち込んでいるのでは、と思いきや……。彼女と親しい保守系運動家が語る。
「騒動の後に“水脈ちゃん”に連絡して『くじけないで』って伝えたら、明るく『大丈夫ですよ!』って返ってきて、全然めげてないなと(笑い)」
それには理由があるのだという。
「以前、彼女に選挙のためにちゃんとした支援組織を作ったほうがいいんじゃないかと提案したら『私はそういうのはいいんです、政界に未練がないから』と言うんです。『私は将来は櫻井よしこさんみたいな保守論客になって、そこから日本を良くしたいと思っているんです』と。
つまり、議員活動というのは彼女にとってその下準備でしかない。過激な物言いも政界引退後への布石と考えれば納得がいく。炎上しても言論活動にハクが付くくらいに思っているんじゃないでしょうか。実際、僕も含め保守関係者の間では水脈ちゃんのファンが多くアイドル的存在なので、議員を辞めてもうまくいくと思います」(同前)
政治活動そのものが“エア”だということ?
※週刊ポスト2020年2月14日号