2019年パ・リーグ優勝したものの、クライマックスシリーズでソフトバンクに敗れ、日本シリーズ進出を逃した埼玉西武ライオンズ。2020年シーズンへ向け、リードオフマンの秋山翔吾(31)が大リーグ・シンシナティ・レッズへ移籍し、抜けた穴は大きい。西武でコーチ経験がある杉本正氏はこう語る。
「快足の金子(侑司、29)が秋山の“1番センター”に入るでしょう。秋山が抜けることを想定して130試合に出場させた木村文紀(31)とともに、足が使える2人を外野に置く構想なのでしょうが、攻守で秋山の穴を埋めるのは厳しい」
主に右翼を守った木村は昨季の打率が2割2分で10本塁打と打撃に課題がある。そこで名乗りを上げたのが「秋山2世」と呼ばれる4年目の鈴木将平(21)だ。
「木村は守備の安定感、肩の強さで一歩リードしていますが、鈴木はバットコントロールが巧みで自主トレで指導した秋山もその才能を認めるほど。昨季、42試合に出場した5年目の愛斗(22)とともに争うことになる」(西武担当記者)
※週刊ポスト2020年2月14日号