国内

新型肺炎 中国人「医療検査ツアー」受け入れ病院の周章狼狽

政府チャーター機で帰国した中国・武漢市在留の日本人を乗せたバス(時事通信フォト)

 近年、中国人観光客の「医療ツーリズム」が人気を博している。日本の医療機関での最新検査を求める富裕層を対象に、医療ツアーを組む観光業者は多い。

 今回の新型コロナウイルス騒動で、医療現場にも混乱が起きているようだ。毎月150人以上の中国人を日本の病院に斡旋する仲介業の男性が明かす。

「病院によって対応は様々ですが、感染が拡大し始めた頃から“しばらく武漢の居住者や渡航歴のある人の受け入れは控えたい”と相談してくる病院もありました。医療ツーリズムの中国人団体客と居合わせた通院者が“ウイルス感染者いたらどうするんだ!”とパニックに陥る事態も想定されるため、事前にツアーそのものを見直す判断になったようです」

 一方、関東地方の病院で医療事務に従事する女性はこう明かした。

「万が一、ツアー客の中に感染者がいた場合、感染症の専門医ではない検査医では初期症状を見抜けなかったり、適切な処置ができない可能性があります。

 院内でも議論になりましたが、現在のところは中国政府が団体客の渡航禁止を決定したので、予約をキャンセルする客が多く事なきを得ました。病院の経営には相当な痛手だとは思いますが、もし院内に感染者が出ると取り返しがつかないので安堵しています」

 たとえ医療機関といえど、今回は不測の事態だったようだ。

※週刊ポスト2020年2月14日号

関連記事

トピックス

広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末は再婚へと向かうのか
「これからもずっと応援していく」逮捕された広末涼子の叔父が明かす本当の素顔、近隣住人が目撃したシンママ子育て奮闘姿
長浜簡易裁判所。書記官はなぜ遺体を遺棄したのか
【冷凍女性死体遺棄】「怖い雰囲気で近寄りがたくて…」容疑者3人の“薄気味悪い共通点”と“生活感が残った民家”「奥さんはずっと見ていない気がする」【滋賀・大津市】
NEWSポストセブン
坂本勇人(左)を阿部慎之助監督は今後どう起用していくのか
《年俸5億円の代打要員・守備固めはいらない…》巨人・坂本勇人「不調の原因」はどこにあるのか 阿部監督に迫られる「坂本を使わない」の決断
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者(44)が現行犯逮捕された
「『キャー!!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 “不思議な行動”が次々と発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
再再婚が噂される鳥羽氏(右)
《芸能活動自粛の広末涼子》鳥羽周作シェフが水面下で進めていた「新たな生活」 1月に運営会社の代表取締役に復帰も…事故に無言つらぬく現在
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン