2020年シーズン前に、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの先発投手枠争いは混沌としている。
ロッテから涌井秀章(33)、メジャー帰りの牧田和久(35)を獲得するなど投手陣の整備を図った楽天。2017~2018年に一軍二軍巡回投手コーチとして指導した杉本正氏が鍵として名を挙げるのが則本昂大(29)。
「エースの自覚を持ち、涌井と岸(孝之、35)がついていけばチームとして上手く回っていくでしょう。2人とはコーチ時代に接しましたが、オレがオレがというタイプではないため、則本が結果を出さなくてはならない」
ただ、美馬学(FAでロッテ、33)が抜けた1枠に涌井が入るかと思いきや、“待った”をかけたのが先発再転向を表明した松井裕樹(24)。
「どちらがより長いイニングを投げられるかが勝負を分けるでしょう。イニングイーターとして知られた涌井も年々投球回数は減り、松井はルーキー以来の先発。キャンプでハイペースの調整が求められる」(楽天担当記者)
※週刊ポスト2020年2月14日号