2013年以降、プロ野球セ・リーグでBクラスから抜け出せない中日ドラゴンズ。2020年こそはAクラス、リーグ優勝へと進みたい与田剛監督は、激しいポジション争いをさせながらチームを強くする狙いがある。
昨季、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した高橋周平(26)。正三塁手の最右翼だが、与田監督はドラ1・石川昂弥(たかや・18)を「サードでと考えている」と公言。「周平を脅かす存在をつくらないといけない。石川は中堅、ベテランを脅かす存在になり得る」と高い評価を口にした。
東邦(愛知)出身の“地元の星”である石川は二軍キャンプで右の大砲としてじっくり育てる方針だが、ファームの結果次第では早期の一軍昇格もあるという。
「高橋は昨季、右投手に打率3割3分4厘と相性の良さを見せたものの、左投手は1割台と苦しんだ。首位打者になれる可能性を秘めているだけに、今季は対左投手がテーマになります。石川が打撃で対応力を見せれば高橋が二塁に回る可能性もある」(中日担当記者)
※週刊ポスト2020年2月14日号