芸能

神田松之丞改め伯山 美人講談師が語る「兄さん」の魅力

ラジオやテレビでも大活躍中(時事通信フォト)

 講談師の神田松之丞改め神田伯山(はくざん、36)の真打ち昇進・襲名披露興行が、11日の東京・新宿末廣亭の夜席を皮切りに1か月間行われる。『松之丞カレンの反省だ!』(テレビ朝日系)、『問わず語りの松之丞』(TBSラジオ系)など数多くのメディアで活躍する伯山の襲名イベントは世の注目度が高く、講談人気がさらに盛り上がることは必至だ。そこで講談界きっての美人講談師として人気の一龍斎貞鏡さん(34)に、「講談の魅力」を聞いてみた──。

 父が八代目一龍斎貞山、祖父が七代目一龍斎貞山という講談一家に育ち、2008年1月に入門した貞鏡さん。現在は講談師の身分「見習い・前座・二ツ目・真打ち」のうち二ツ目の彼女に、まずは「講談とは何か」を解説してもらおう。

「講談は史実にまつわる読み物を起承転結に沿って語ってお聞かせする芸能です。講談師は史実をベースにフィクションを織り交ぜて、針を棒のように誇張をして盛りまくり、さも自分が見てきたかのように話します。しかも何人もの登場人物を演じ分けて、リズムや語気の強さ、日本語の美しさなどでお客様を魅了する。講談は言葉の力だけでお客様の心に響かせるんです」(貞鏡さん、以下「 」内同)

 同じく一人の話し手が何人も演じ分ける落語との違いは何だろうか。

「よく聞かれる質問ですが、落語は会話を重視して会話で成り立っていく芸能で、講談は会話だけでなく、話の中に地の文という説明文が入ります。見た目も違っていて、東京の落語家さんはお座布団の上に座り、扇子や手ぬぐいなどの所作を交えて話しますが、講談師は高座に置かれた釈台という小さな机の前に座り、釈台を張扇でパンパンと叩きながらお話をします」

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン