東京五輪の大会本番が始まれば、興味が集中するのは日本勢がどこまでメダルを獲得できるかだ。JOC(日本オリンピック委員会)は過去の大会から“金メダル倍増”を掲げる。米カリフォルニア州に本社を置く、世界的なスポーツデータ分析会社「グレースノート社」の東京五輪メダル予測によると、日本が獲得するのは金30個、銀23個、銅11個の計64個。前回リオ五輪の41個(金12個、銀8個、銅21個)を遙かに凌ぐ大躍進だ。
過去の五輪で金メダルを稼いできたお家芸の柔道、レスリング、体操、競泳だけでなく、東京五輪で採用された新種目でも、世界の頂点を狙える選手たちがいる。
「全競技で最も“金メダル確実”といわれるのが、空手の男子形の喜友名(きゆな)諒。番狂わせは考えづらい。同じく女子形の清水希容(きよう)も昨年の世界選手権で2位に入り、金が狙える。組手の女子61kg超級の植草歩、同55kg級の宮原美穂らとともに金メダル量産というシナリオもある。
新種目では他にスポーツクライミング。昨年の世界選手権男子複合で圧勝した楢崎智亜(ともあ)だけでなく、女子複合の野口啓代(あきよ)とのアベックVもあり得る。スケートボードはパーク女子の岡本碧優(みすぐ)が13歳にして世界ランク1位。金メダルなら一気にスターとなるでしょう」(スポーツ紙デスク)