今年3月に最終回を迎える『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)に、サプライズゲストが出演する。里見浩太朗(83才)だ。
同作は倉本聰氏(85才)の脚本で、老人ホームを舞台にした『やすらぎの郷』(同・2017年放送)の続編。主人公は石坂浩二(78才)演じる放送作家・菊村。里見は石坂と初共演で、倉本作品への出演も40年ぶりとあり、話題を集めている。
「最終回に向けた話題性も考え、制作サイドと倉本さんが相談して里見さんにオファーしたようです」(ドラマ関係者)
『やすらぎ~』は、橋爪功(78才)や藤竜也(78才)、加賀まりこ(76才)など、日本を代表する豪華俳優陣が顔をそろえている。里見のキャスティングには、別の意味で周囲がざわついたという。
「石坂さんは2001年からの『水戸黄門』(TBS系)で、4代目黄門役を務めました。しかし、歴代の黄門様が10年前後は継続して演じるなか、石坂さんはわずか2年弱で降板。その後、5代目を引き継いだのが里見さんでした。この“交代劇”をめぐって、2人の間に“遺恨”が生まれたのでは?という声があるんです」(芸能関係者)
当時、石坂は自らの意向で黄門様のトレードマークである長い髭をやめたり、衣装をマイナーチェンジするなど、“新しい黄門像”を前面に押し出していた。この容姿が視聴者の間で物議を醸したこともあってか、のちに制作サイドの強い希望で、髭をつけて登場することになったといわれている。
「石坂さんと制作サイドに“溝”があったという人もいます。石坂さんは収録期間中、直腸がんの疑いで検査入院しました。テレビのインタビューに“『水戸黄門』を続けるのはちょっと無理かな”とコメントし、2話を残して緊急降板。その後、手術しています。現場は混乱しましたが、体調が原因とあって、周囲も“仕方がない”という受け止め方でした。ですが石坂さんは手術後“面倒くさい仕事がなくなって爽快。撮影場所の京都が暑いと、ざまぁみろと思う”などと発言。一部スタッフから反感を買った。
後任の里見さんは1971年から1988年まで“助さん”役を演じていて、水戸黄門愛が人一倍強い。石坂さんの発言を快く思うはずがない」(前出・芸能関係者)
石坂の“衝撃発言”から18年。今回の初共演は“遺恨を越えた”ということのようだ。
「里見さんは、“(石坂さんと)2人でたっぷりお芝居ができるのが楽しみ”と話しています。周囲も初めてとなる大物競演に気合が入っていますよ」(前出・ドラマ関係者)
『やすらぎ~』は、山あり谷ありの人生を乗り越えて、最後のやすらぎを得ようとする人たちの物語。過去の“因縁”に終止符を打つには、うってつけの舞台だ。
※女性セブン2020年2月27日号