五輪の記憶は、今でも当時の興奮を呼び起こす。同世代と話せば、話は尽きない。中でも盛り上がるのは、女性アスリートの「美しい思い出」だろう。みんなが心を奪われた日本人五輪ヒロインの歴史を振り返る。
1964年東京五輪では、競泳自由形の木原光知子が「ミミ」という愛称で、一躍アイドルに。サッカー日本代表として同じ東京五輪に出場した釜本邦茂氏が振り返る。
「まだ高校生(16歳)で、選手団の中ではとにかく可愛くて目立っていたね」
芥川賞作家の高橋三千綱氏は、飛び込みの選手に目を奪われたという。
「ロス五輪(1984年)の馬淵よしのさんはキレイでしたね。当時、コカ・コーラの五輪バージョンのCMにも出演して話題になった。ソウル五輪の浅田雅子さんは、まだ高校生で、その可愛さから“飛び込み界のマドンナ”と呼ばれていました」
ロス五輪では新体操の山崎浩子、ソウル五輪ではソロ・デュエットで銅を獲得したシンクロの小谷実可子も美人アスリートとして評判が高かった。