芸能

東京にも進出 立ち見客溢れる「マンゲキ」の魅力

大阪で多くの売れっ子芸人を輩出してきた「漫才劇場」が東京にも進出(神保町よしもと漫才劇場)

 2020年1月29日、古本屋街として知られる東京・神保町に「神保町よしもと漫才劇場」がオープンした。これまで東京では『ヨシモト∞ホール』(渋谷)や『ルミネtheよしもと』(新宿)などの会場があったが、今回の「神保町よしもと漫才劇場」は東京の芸歴6年目以下の若手芸人育成を目的に設立された。

 そもそも大阪には「マンゲキ」の愛称で親しまれる「よしもと漫才劇場」がある。2014年、大阪難波千日前、なんばグランド花月向かいにオープンしたマンゲキでは、劇場所属の実力派若手芸人が日々しのぎを削るかたわら、週末にはテレビでも活躍する人気芸人が集結し、全国から訪れる立ち見客で溢れかえっている。

 定期的にマンゲキに通っているというお笑いファンの女性(30代)は、その魅力をこう語る。

「マンゲキの魅力は、なんといっても『これからスターになる芸人』『東京に進出していく芸人』を青田買いできること。1500円くらいのチケット代金で、期待の若手漫才師やコント師のネタが毎日見られるというのは魅力です。次々と出てくる漫才師のなかから、自分の好きな芸人が必ず見つかるはずです。

 実際に、M-1グランプリで優勝した『霜降り明星』や『ミルクボーイ』、常連の『和牛』、『見取り図』、その他『アキナ』、『さや香』、『からし蓮根』、『ミキ』も劇場メンバーでした。ほかにも東京進出した『インディアンス』、『尼神インター』、『8.6秒バズーカ』、『コロコロチキンペッパーズ』などもマンゲキ出身です。度々劇場に通っていると、各コンビの出囃子を覚えるので、その音を聴くと興奮しますね」(Aさん)

 また別のマンゲキファンの女性Bさん(20代)は、劇場所属芸人の「関係性」が垣間見えるのが好きだという。

「今をときめく『アインシュタイン』はマンゲキの劇場番長です。ゆずるさん(※アインシュタイン・河井ゆずる)、稲ちゃん(※同前・稲田直樹)のコンビ、それを慕ってくる後輩の『見取り図』の2人。そして『アキナ牛シュタイン』(アキナ・和牛・アインシュタインの3組が出演する番組)の絡みなど、芸人さんたちの関係性を見るのが楽しい。最近では芸人さんのインスタグラムやYouTubeチャンネルで、プライベートの人間関係も見られるので、SNSと劇場とで両方楽しめます」(Bさん)

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