国内

新型肺炎 最前線で見えない敵と戦う人がいること忘れるな

最前線で戦う者がいることを忘れてはいけない(共同通信社)

 ついに日本人にも新型肺炎ウイルスによる死者が出た。いま、日本列島に襲いかかっているのは、「未知の脅威」だ。死者・感染者の数は、日々刻々と増え続けている。

 人類が初めて対峙する“目に見えない敵”である以上、その存在に恐怖を抱くのはやむを得ないことかもしれない。自分の命を守ることを最優先に考えるあまり、安全地帯に逃げ込み、利己的な行動に奔る人も現われた。後手後手に回る政府の対応を批判したくなるのも当然だ。

 しかし、である。そうしたなかでもなお、感染拡大を防ぐために、身の危険を顧みず、最前線で“見えない敵”と戦う人たちがいることを忘れてはならない。

 拠点となる病院で診察・治療にあたる医師や看護師、水際のチェックを受け持つ検疫官、中国・武漢に取り残された日本人を“救出”するためのチャーター機に乗り込んだクルー、洋上でクルーズ船に閉じ込められた乗客たちに一時の安らぎをもたらそうとするスタッフたち──。

 一人ひとりの名前が大々的に紹介されるわけではない。まさに「名もなき英雄たち」だ。防護服に身を包み、不安や恐怖を押し殺しながら新たな感染症に立ち向かう彼ら、彼女らの存在があるからこそ、日本人の生命と健康は、ギリギリのところで保たれている。

※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン