昨年6月、最初のチケット発売に際して抽選が行われた時には、「外れた…」と嘆く人たちの声があふれかえった。しかし、二次抽選で用意された140万枚のうち、実際に売れたのは90万枚。50万枚の売れ残りがあると、この1月に大会組織委員会が公表した。作家の本間龍さんはこう語る。
「チケットはメダルが期待される選手が出る競技に人気が集中し、予選は売れ残っているようです」
余った分は再販売される予定だが、貴重なチケットにはこんな問題も。
「教育の一環として、東京都や近郊の小中学校にばらまかれるようです」(本間さん)
売り出されたチケットのうち、約130万枚が全国の子供たちに割り当てられる。そのほとんどが東京都の学校が対象だが、これについて都内の小学校で教師を務めるY美さんは嘆く。
「間近で五輪を観戦できるのはいいけれど、競技場へ出かけるのがかなり大変です。道路の渋滞解消のため、五輪開催時は貸し切りバスの利用は認められていない。しかも、混雑緩和のため、会場から離れたところで降りて、歩いて行かなくてはいけないことになっているそうです。児童が熱中症で倒れたりしたら…と、今から不安です」(Y美さん)
なかには、辞退する学校もあるという。
※女性セブン2020年2月27日号