2020年いっぱいで活動を休止するアイドルグループ嵐。ラストイヤーに入り、嵐の”聖地”のひとつである東京・神楽坂が活性化している。
神楽坂にある毘沙門天・善国寺は、二宮和也(36才)が主演した2007年のドラマ『拝啓、父上様』(フジテレビ系)に登場し、その後メンバーもロケをした場所。
2018年に相葉雅紀(37才)が主演したドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)では、相葉がスタッフと共に赤城神社に撮影安全&高視聴率祈願をし、ロケ地にもなっている。
どちらのドラマも神楽坂が舞台のため、神楽坂の街中で撮影が行われており、嵐の聖地として定着した。特に善国寺や赤城神社に至っては、コンサートチケット当選祈願の絵馬を奉納してチケットが当たったという噂が広まり、コンサートやイベントが決まるたびに絵馬奉納にファンが大勢駆けつける。
活動休止まで1年を切った今年は、しばらく見られなくなるコンサートのチケットをゲットしようと当選祈願に多数のファンが訪れている。ほかにも「これからも嵐を応援します」「嵐の5人がずっと笑って過ごせますように」など、活動停止後も応援し続ける意気込みをつづる絵馬が多数奉納されていた。
このように、嵐の聖地と呼ばれるようになってから神楽坂に若い女性が増えたと、「粋なまちづくり倶楽部」理事の藤野貴之さんが語る。
「多様な人が訪れるようになると、裏路地にもシャレた飲食店などが出店するようになり、また人が集まります。ここ数年で随分と店が増えました」
祈願に来た嵐ファンの中には神楽坂の魅力に触れ、何度も足を運ぶようになることもあるようだ。なぜ嵐ファンが神楽坂の魅力にハマるのか、ライトミステリー『花咲く神楽坂~謎解きは香りとともに~』(マイクロマガジン社)の著者で、神楽坂に詳しいじゅん麗香さんはこう語る。
「『拝啓、父上様』でナオミ(黒木メイサ)がリンゴを落として、それを一平(二宮)が拾い上げるシーンで知られる熱海湯階段など、ロケ地巡りをしているうちに、都内では珍しい古都のような街並みに惹かれるのだと思います。それに加え、コンサートチケット当選祈願のために訪れるファンの方にはかかせないパワースポットが多数ある。それも人気の大きな理由でしょう」(じゅんさん・以下同)