「活動休止まで残り9か月。中国・上海ライブは中止になってしまいましたが、その分、ファンに多くのメッセージを伝えたいと、ますます活動に力を入れているように見えます」(テレビ局関係者)
嵐の5人は「お客さんのために」といつも口をそろえてきた。ライブだけでなく、歌番組やバラエティーへのこだわりも、以前よりも強いものになっているという。
Netflixで配信中のドキュメンタリー『ARASHI’s Diary =Voyage-』でも、こだわりは垣間見えた。2月29日に配信されたばかりの第3話、第4話にはドームツアーを控えた5人の様子が映し出された。
「5人の関係を見て、衝撃的でした。あそこまで松潤がすべてを決めながら、嵐はやってきたんだと。4人vs1人に見えるほど、ほかのメンバーとの違いが際立っていました」(40代ファン)
「松潤の孤独な闘いに思わず泣いてしまった。4人も松潤をしっかり立てている。すごい関係だと思いました」(30代ファン)
ドキュメンタリーが配信されるや、ファンからは松本潤(36才)への驚きの声が続々と上がった。
ドキュメンタリーの冒頭は、嵐の20周年記念ライブ『5×20』のリハーサルスタジオの様子から始まった。レッスンの休憩中、二宮和也(36才)、櫻井翔(38才)、大野智(39才)、相葉雅紀(37才)の4人が、じゃんけんを始めた。「言ってよ」「やだよ」「じゃんけんな」「おれかよ…」と負けたのは大野。スタッフと打ち合わせ中の松本のそばまでおずおずと歩み寄った大野は「全体、以上かな?」と声をかけた。
これで本日の全体リハーサルは終了なのか、つまり自分たちは帰っていいのかと確認した大野に対して、松本は口元を緩めながら「明日でいいかな」とメンバーのリハ終了を告げた。4人は笑顔になり帰途についたが、松本はひとり残る。ここからはプロデューサーとしての仕事がある。長い打ち合わせを終え、スタジオを後にしたのは、明け方4時30分を回っていた。
ツアー初日当日、「楽しもうぜ」と円陣を組んで鼓舞する声出しも、「レーザー減らそう」と照明を変更するのも、会場で流す映像を決めるのも松本。二宮が「まっさんすげえよ…」とつぶやき、櫻井が「どういう能力なんだろうな、あれは」と松本の異能を称える場面もあった。
「生着替えやお風呂場面もたまりませんでしたが、メンバーがライブ終了後に、疲れ切って倒れ込むようにベッドに横たわり、控室でマッサージを受けていたのが印象的でした。その中でもMJ(松潤)だけは、みんなが食事を始めても起き上がれないのかマッサージを続けていて…。みんながMJに気を使って好物のあなごを食べ始めるのを待っていたところにも感激してしまいました。とにかくこれはMJのドキュメンタリーですよね」
配信を見終わった20代のファンも興奮して話す。前出のテレビ局関係者が続ける。
「松本さんの嵐への思いが痛いほど伝わってくる。テレビ業界の中でも、ここまで彼が仕切って仕上げていたのかと話題です。かといって孤立はしていない。4人の松本さんへの感謝もひしひしと伝わり、嵐が20年走ってこられた理由がわかりました。松本さんがライブにあそこまで注力しているからこそ、バラエティーのときにはほかのメンバーがどうにか頑張ろうとしてくれていたんだなと妙に納得してしまった」
ドキュメンタリーではメンバーのインタビューが時折インサートされる。第3話の最後、相葉の言葉がよく5人の関係をよく表しているのかもしれない。
「みんな言ったもんね。誰か1人がいなくなって、4人でやるのは絶対、嫌だって」
舞台裏を見て、強い絆をさらに実感させられる。
※女性セブン2020年3月19日号