ライフ

武田双雲氏がドラえもん「しあわせカイロ」を好きな理由

藤子・F・不二雄 大全集「ドラえもん」第3巻より

 1970年1月に産声を上げたドラえもんが、50周年を迎えた。それを記念して、各界の“ドラえもん好き”著名人に、22世紀に伝えたい言葉、場面を聞いた。書道家の武田双雲氏が選んだのは、ひみつ道具「しあわせカイロ」が登場するシーンだった

 * * *
 僕は今でもドラえもんが大好きだ。僕の3人の子どもたちも、みんなドラえもんが大好きで、特に一番下の息子は今5歳で、ドラえもんにはまっている。ほかのアニメをまったく見ようとせず、ドラえもんしか見ない。一番好きなキャラクターを聞くと「ジャイアン」と返ってきた。いざとなるとのび太を助けるからという理由だった。5歳ながらにキャラクターの特性をしっかりと捉えて、友情の在り方や弱さを許す心を学んでいるんだなと感動した。

 僕がこのシーンが好きな理由は、「人間は、行動が感情を生み、その人の人生を作る」と信じていて、まずは、日頃から意識して自分自身が幸せそうな行動を取ることが大切だと思っているので、その重要性をドラえもんが言ってくれていることに深く共感したから。ドラえもんが子どもたちの人生に与える影響はとても大きいと思う。

【藤子・F・不二雄 大全集『ドラえもん』第3巻「しあわせカイロでにっこにこ」とは】
「なんとなくおもしろくない。ぼくは生まれつきついていない」と、元気がないのび太。それを見たドラえもんは「いつも楽しそうにしていれば幸せになれる」と言い、ポケットからひみつ道具「しあわせカイロ」を取り出して、のび太に貼りつける。カイロの効果でウキウキするのび太は、ママに叱られてもジャイアンたちに殴られても笑顔。ニコニコしているといいことがあると体感したのび太は、カイロをとった後も幸せな気分に。

●たけだ・そううん/1975年生まれ。熊本県出身。東京理科大学理工学部卒業。3歳より書道家である母・武田双葉に師事。NHK大河ドラマ「天地人」など数多くの題字、ロゴを手がける。今でも毎年映画を観るくらいのドラえもん好き。

(C)藤子プロ・小学館

※週刊ポスト2020年3月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン