人が集まれば、東出昌大(32才)と唐田えりか(22才)の悪口──というほど、衝撃的だった不倫騒動。謝罪をしても“火に油”といわれたり…。他人の家のことなのに、なぜ? 未だ嵐の二宮和也くんロスを引きずっている52才の本誌・女性セブン記者・よし子が気になるこのトピックについて専門家に聞いた。
芸能人の不倫騒動に怒りを覚える心理とはなんなのか? 精神科医の香山リカさんは言う。
「夫が悪いと思いますね。夫がもうちょっと、妻を現実に振り向かせるようなことをしてくれればいいのにねぇ…。妻は毎日、家族のために家事を一生懸命頑張っているのに、夫に関心を持ってもらえていないとか、評価されずに楽をしていると言われたり、いろんなことをがまんしていることもあると思うんです。
そんなところに、東出さんが杏さん(33才)を裏切った姿を見て、東出さんは発覚する前までは楽しい思いをしていたわけですから、それが許せないっていうこともあると思います。“私はこんなにがまんしてるのに”って」(香山さん・以下同)
さらに、他人の話に夢中になるのは、自分がなくなっているからだとも。
「透明人間みたいになってしまって、いろんな人に感情移入し、自分と重ね合わせてしまうと、自分は関係ないのに振り回されることになります。これを機に自分を取り戻して、ありのままの体や生活とかをつまらないとかだめだとか思わずに、どうしたら少しでも体を大切にできるか、楽しめるかをちゃんと考えてみるといいと思います」
今回の東出不倫の特異性について、脳内科医の加藤俊徳さんは次のように語る。
「普通だったら、『あんなイケメンに言い寄られたらたしかに仕方ないよね』くらいで終わるのに、終わらなかった。これは、人間の思考系脳番地を刺激したケースだと思います。思考系は比較されることで刺激されるのですが今回のケースは、杏さんは悪くない、唐田さんが悪い、東出くんはもっと悪い…という、非常にわかりやすい対比構図なので、怒りが止まらないのではなく、思考が止まらず、考え続けてしまっているんです」(加藤さん・以下同)
止まらない思考の中で、世の既婚女性は、杏に自分を重ねて見ている人も少なくない。
「よし子さんの二宮くんロスの状態と東出不倫批判は、似た構造なんです。二宮くんにハマったというのは、前提として自分に何か足りないものがあったと考えられます。だから、実は二宮依存に見えて、脳的には別に二宮くんじゃなくてもよかったのかもしれません。『二宮くんがだめでも、〇〇があるさ』みたいなものがあれば、そこまで傷つくことはありません。
同様、杏に自分を重ねて見ている人は脳が満たされていない状態です。世の中は便利になったけれど、時間の使い方がとても単調になってしまった。これは脳にとっては、刺激が少ない状態です」