芸能

贈る言葉、旅立ちの日に… 卒業ソングランキングTOP20

涙を彩る名曲の数々をランキング化(写真はイメージ)

 卒業式シーズンになると、何年経っても「あのフレーズ」とともに淡い記憶が蘇る──そんな「思い出の歌」が誰しもあるだろう。今年の卒業生たちにとっても、いつかこの時代の歌が、特別な思い出になるはずだ。新型コロナウイルス蔓延による全国一斉休校で卒業式を行なえない学生も多い。彼らに、せめて時代を彩った卒業ソングの名曲を贈りたい。

『仰げば尊し』や『蛍の光』など卒業式で歌う合唱曲=卒業ソングだった時代に、舟木一夫が歌う『高校三年生』(1963年)は大ヒットし、1960年代の“代表ソング”となった。東京五輪を翌年に控えたこの当時、大学進学率は10%程度で、集団就職の全盛期。地方の「高校三年生」の多くは卒業すると「金の卵」として地元を離れ、大都市へと旅立っていった。

「近い将来もう会えなくなるかもしれないという思いは、誰もが共有していた。就職後には夜この歌を一人で口ずさんで励まされました」(74・無職)

 当時、中学3年生だった元参院議員の筆坂秀世氏(72)も思い出の曲だと言う。

「池田勇人内閣で高度成長期の真っ只中。日本に勢いがある、いい時代だった。中学生仲間も当時は『高校三年生』を口ずさんでいました。その頃は中卒で就職する人生も少なくなかった。別れの辛さは中学生にも重かったんです。校内放送で流行歌が流れるようになったのは、『高校三年生』かららしい。この曲を聞くと1学年下の可愛い後輩に告白して、フラれたことを思い出すよ(笑い)」

 翌1964年に流行したペギー葉山の『学生時代』は、結婚式を迎えた女性が、高校時代を懐かしむ歌だ。この曲は『大学時代』というタイトルになる予定だったが、みんなが大学に行く時代ではないとペギーが反対し、『学生時代』になったという。

「テニスもキャンプファイヤーもしたことがなかったけど、都会的な学生生活に憧れた。高校の同窓会に行く途中、憧れていた同級生を思い出してこの曲が頭をよぎる。彼女は1回も来たことないけどね」(73・無職)

関連記事

トピックス

「複数の刺し傷があった」被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと、手柄さんが見つかった自宅マンション
「ダンスをやっていて活発な人気者」「男の子にも好かれていたんじゃないかな」手柄玲奈さん(15)刺殺で同級生が涙の証言【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場(時事通信フォト)
「日本人は並ぶことに生きがいを感じている…」大阪・関西万博が開幕するも米国の掲示板サイトで辛辣コメント…訪日観光客に聞いた“万博に行かない理由”
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
4月14日夜、さいたま市桜区のマンションで女子高校生の手柄玲奈さん(15)が刺殺された
「血だらけで逃げようとしたのか…」手柄玲奈さん(15)刺殺現場に残っていた“1キロ以上続く血痕”と住民が聞いた「この辺りで聞いたことのない声」【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン