いまだ収束が見えない新型コロナ問題。各種イベントが中止、延期、あるいは無観客での開催を余儀なくされているが、日本野球機構(NPB)も、3月15日までのオープン戦72試合を無観客で行なっている。
「オープン戦は地方のプロ野球ファンを集める集金システムです。入場料に加え、球場での球団グッズなどの販売収入が大きい。パ・リーグの球団は巨人とのオープン戦だけでキャンプ費用を捻出していた時代があったほど」(スポーツ紙デスク)
NPBの無観客試合決定を受けて、地方から本拠地開催に変更するケースもあった。ソフトバンクは長崎ビッグNスタジアムで行なう予定だった試合を福岡PayPayドーム開催に変更し、広島も福山市民球場で行なう予定だった試合をマツダスタジアム開催に変更するなど、各球団で同様の動きが出ている。
観客を入れられずグッズもさばけないとなれば、経費のかかる地方で試合をするのは、デメリットが多いということかもしれない。
※週刊ポスト2020年3月20日号