新型コロナウイルスの感染が収束に向かわなければ東京五輪を1年後に延期してはどうか──国際オリンピック委員会(IOC)の委員からは、そうした提案も言及されている。様々な影響が考えられるが、23歳以下という年齢制限がある男子サッカーは、仮に1年延期となった場合、出場できるのが「23歳以下」なのか、「24歳以下」に変更になるのかでメンバー構成が大きく変わる。
23歳以下というレギュレーションのままだと、DFの渡辺剛(23)、MFの田中駿汰(22)、遠藤渓太(22)、FWの小川航基(22)らが出場できなくなる。
「攻守の要の遠藤、ワントップで起用されてきた小川が抜けると痛い。また、延期で浮上するかもしれないのが監督人事だ。AFC・U-23選手権でグループリーグ敗退となった原因は、フル代表との兼任の森保一監督という声が協会内で出ている。
本番まで時間がないから続投という判断になっているが、1年延びたら更迭が現実になるのではないか。横内昭展・監督代行の昇格はあり得る」(サッカー誌記者)
仮に東京五輪の1年延期が現実のものとなった時、日本サッカー協会はどういう判断を下すのか。
※週刊ポスト2020年3月20日号