ここ数年、目にするようになった「アクティブシニア」という言葉がある。高齢者のなかでも、特に2007年以降に定年を迎えた団塊の世代を指すことが多い。ステレオタイプな高齢者の趣味にとどまらず消費欲が旺盛なその世代は、新型コロナウイルスの感染が目立つ世代でもある。コロナ騒動によって「アクティブ●●●」がネガティブな意味に変化し、背景にあったはずの価値観も壊れつつある様子について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。
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コロナ騒動でネットでしきりと書かれるようになった言葉が「アクティブ」だ。これに「ジジイ」と「ババア」を組み合わせる。高齢者が発熱したり咳が出るというのに外で活動し、その後陽性と判明した時に使われる。
5ちゃんねるでは「行田の60代感染女性 池袋のライブハウスに来場、スポーツクラブでダンス、三味線教室に参加、赤十字病院にも訪れる」というスレッドに「アクティブ」と多数書き込まれた。
用例としては「アクティブにも程がある」「どんだけアクティブなんだよババアwww」などだ。
確かにこの女性はアクティブだ。下痢の症状が見られた翌日にライブハウスへ行き、その翌日から2日連続でジムでダンスなどをし、2日目は公民館の三味線教室にも行っている。5日後にまたジムへ行き、90代の母親を連れて2回赤十字病院にも行っている。